2011年07月18日

FIFA女子ワールドカップ

 アメリカとの決勝戦、本当にドラマチックで、おもしろかった!! コパ・アメリカもいいけれど、今回の女性ワールドカップは、ほんと楽しい。

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2009年08月02日

「港南台タウンカフェ」訪問

 たまには大学の話を。

 2009年7月25日(土)、ゼミ活動の一環として、横浜市港南台にある「港南台タウンカフェ」にお邪魔して、ヒアリングに行ってきました。

 その様子

 第一印象は、おしゃれな雑貨屋+カフェといった趣で、木目調の内装がいい感じです。ただ、活動の様子をうかがうと、「株式会社イータウン」、「まちづくりフォーラム港南」、「横浜港南台商店会」という三者の結びつきがユニークで、とてもおもしろい内容でした。ヒアリング内容は、今年度の『ゼミ論文集』に掲載予定です。

 その後の昼食では、初のマクロビオディックのお弁当をいただきました。

 最近は若年者雇用に関する調査をすることが多いですが、法政大学の地元である相模原市や町田市で、コミュニティビジネスやコミュニティアートの取り組みをじっくり追いかける作業もやりたいなぁ。特に来年度は「政策実習」の担当だから、美大やボランティアセンターの人たちと一緒に、コミュニティアート関係の調査ができればなぁ。

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2009年06月25日

farewell to MJ

jackson.jpg

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2008年12月21日

NHK時代劇スペシャル「花の誇り」

20082009a.jpg

 12月20日に放映されたNHK時代劇スペシャル「花の誇り」が、とてもおもしろかった。藤沢周平の「榎屋敷宵の春月」が原作らしいが、仔細は知らない。なんだか、おもしろさをうまく言い表せない。時代劇なんだけど、とてもモダンで、一種の幻想的な現代劇のような趣があるのだ(ベルイマン?)。

 主人公は、小太刀使いの武家の女房(瀬戸朝香)だ。頼りない夫とは対照的に、凛とした佇まいで、一家の誉れを追い求める彼女だが、実は死んだ兄の幻影(山口馬木也)に囚われ・・・。世俗的な世界と過去の幻影のはざまで生きる姿が、わたしを魅了した。すべては過ぎ去り、ただ幻影が残り、この世にはよるべがなく、それでも生きている。

 ドラマの雰囲気は、ニール・ジョーダンの映画『クライング・ゲーム』に似ている。この女房は、フォレスト・ウティカーの優しい幻影に取り憑かれたテロリストに近い。違うところといえば、女房は現実の世界を生きることになるが、テロリストは幻影に近い現実を生きることになる。

 この世を生きられず、幻影に魅惑される主人公にこそ、わたしは魅惑される。

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2008年07月05日

ひぐらし…

 もう夏だ・・・早い・・・
 
 今日、裏の森で、ひぐらしの鳴き声が聞こえた。今年、初めてか・・・

 物悲しい声・・・ああ・・・

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2008年04月25日

大阪の社会・労働関係専門図書館の存続を求める会

 橋本知事になってから、大阪府が大きく変わろうとしているようです。

 わたしのまわりでも、多くの組織が乱暴な閉鎖に追い込まれようとしています。

 そうしたなか、社会運動・労働運動に関する多くの貴重な資料を集積する「大阪府労働情報総合プラザ」(「(財)大阪社会運動協会」による運営)も廃止されようとしています。そのような動きに抵抗すべく、「大阪の社会・労働関係専門図書館の存続を求める会」が立ち上がりました。

 趣旨に同意していただける方は、下記のサイトにて署名をお願いいたします。

 「大阪の社会・労働関係専門図書館の存続を求める会」署名サイト

 

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2008年04月03日

新学期

 春が来た。

 新学期の到来だ。

 今年の1月~3月は、すごく調子が悪くて、いろんな方々に迷惑をかけてしまいました。申し訳ありませんでした。

 段ボールの整理をしていたら、若かりし頃の写真が・・・すげぇ、飛んでるぞ。


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2006年12月01日

12月でもう抱負

 はやいもので、もう12月。
 ブログも久々の更新で、もはや誰も見ていないことと思いますが・・・

 一足早く、2007年の抱負だ!

 なんというか、今年は、新たな生活であまり振り返ることもなかった。「忙しい」と言えばそれまでなんだろうが、本当にそうかといえば怪しい気もする。むしろ、単に生活の仕方が下手なような気がする。まるで、免許初心者のような。

 ひと言で言えば、短期的には「充実のプロセス」、長期的には「退屈のプロセス」。どうも、いまやっていることの意味が見えにくくなっている、あるいは近視眼的になりすぎている。

 やっぱり、何のために研究しているのかが曖昧になっている(わたしとしては)。いかん。というわけで、改めて実際に人の話をゆっくり聞いて、考えて、まとめて、また考え直してと、時間のかかるプロセスをしなくてはだめだと思った。なので、

① 2007年は、ゼミを母体にコミュニティに関する調査をしようと思っている。ゆっくりと着実に事実を調べることが目的だ。
② 今月から、本格的に若者に関するブックレットの執筆に邁進するぞ。
③ あと、現状に区切りをつけるためにも、博士論文を書いて本にする。

というわけで、12月の抱負でした。

 あとは、閑話休題。

 東京の暮らしで、特に気になるのはお笑い番組の違いだ。大阪の深夜のお笑い番組はもっと品がなくて、楽しかった。もちろん、大阪で嫌いな人も多いけど、「ごきブラ」とか、「たかじんワンマン」とか、「メッセ弾」とか、見たいなぁ。東京で唯一楽しみなのは、テレビ東京の「やりすぎコージー」くらいか。

 大阪でたまに行っていたおいしい洋食屋が昨日で閉店。ああ。

 フィリップ・ガレルの新作『恋人たちの失われた革命』が公開されるらしい。さっき、マルコ・ベロッキオの新作が5月に公開されていたことを知った・・・そういえば、アルノー・デプレシャンの新作ってどうなったんだ。マイケル・マンの新作も見れなかった。偉大な監督ロバート・アルトマンが亡くなった。合掌。『三人の女』『ニューヨーカーの青い鳥』『ポパイ』とかおもしろかったなぁ。そういえば、深夜のシネマアルゴ梅田で見た『ロング・グッドバイ』もよかった。いい深夜映画と酒はよくあう。

 もはや、いい映画の記憶しか思い浮かばない。

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2006年09月02日

大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2006

 8/30(水)から9/1(金)まで、ゼミ合宿で「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2006」に行ってきた。このトリエンナーレは、「3年に1度、越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)の里山で 展開される自然とアートと人間の三年大祭」で、この夏3回目をむかえた。
 越後妻有に訪れたのは2回目であるものの、前回はトリエンナーレ開催中ではなかった。今回はトリエンナーレの真っ最中なので、新たな発見が多かった。一番の収穫は、いろいろな人たちのお話を聞く機会を得たことだ。旅館の主人、「こへび隊」(ボランティア・スタッフ)で働く人、実際に作品を出品しているアーティストなどなど、開催中ならではの活気があった。

 1日目は、まつだいの「旭堂旅館」に泊まり、ゼミ・レポートの検討会。ちゃんと勉強もするのだ。クラシックな旅館で、料理もおいしく、とても居心地がよかった。こんなところで、執筆してみたい。
 2日目は、まつだいを中心に、作品を見て回り、「農舞台」で昼飯+ビール。夜は、ジェームス・タレルの「光の館」に宿泊した。今回は、快晴だったせいもあって、なんの心配もなく天井を空けて、鑑賞することができた。やはり、タレルは何度見てもいいなあと再確認。絶対、死ぬまでに「ローデン・クレーター」に行くぞ。
 3日目は、ラズベリー園でジャムを作り、十日町キナーレへ。昼食のそばがうまい。

 今回の合宿で、いろいろな方々の話を聞き、アートとコミュニティの関係ついて考えをめぐらすことになった。ただ、その答えは見つからない。そもそも、いったい何が起こっているのか、最後に残ったのはこの問いかけだけだ。確かに、パブリックアート、ランドアート、サイト・スペシフィックというアートの観点(美学?)から、まちおこし、コミュニティ再生、協働などコミュニティの観点(社会学?)から、何事かを語ることはできよう。だが、そのような言葉は、いま起こっていることを記述できているのだろうか。その違和感がいまも残る。
 そもそも、言葉と絵画は根源的に和解できないものだ。ただ、その無謀な橋梁にこそ、美術批評の存在理由がある。なにゆえ、あの映画の一シーンに、あの小説の一フレーズに、あの絵画の描線と色彩に、あの歌の一フレーズに、魅惑されるのか。われわれは、「恋する虜」なのだ。そもそも、現代社会のなかで、アートは、どのような役割なのか。語りえないものを語らなくてはならない。
 なんというか、高校時代から、わたしが惹かれる唯一の問題だ。かつて卒論のなかで、この問題を「美学」を通じて直裁に語ろうとして、失敗した。ふたたび、アートとコミュニティという新たな装いのもと、この同じ問題を語ろうと思っている。

 「光の館」での朝のプログラムを記録してみた。雰囲気が伝わるかな。

gousei.jpg
 

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2006年08月29日

夏の小説

 秋田県・三重県・大阪府の調査結果をまとめるかたわら小説を読んでいる。今年は、なぜかいろいろと読んでいるのだ。

 なんと言っても、早川書房から順次刊行されている「グリーン・セレクション」がうれしい。やっぱり、グレアム・グリーンの乾いた文体は、わたしの理想かもしれない。グリーンのような論文は可能なのか。やはり、『ブライトン・ロック』。

4151200320ブライトン・ロック
グレアム グリーン Graham Greene 丸谷 才一
早川書房 2006-06

 さらに、新潮社のカポーティ特集にものせられている。確かに、未完の遺稿『叶えられた祈り』は悪くない。いくつかのシーンは素敵だ。

4102095071叶えられた祈り
トルーマン カポーティ Truman Capote 川本 三郎
新潮社 2006-07

 ただ、より断片的で、その結果余分なものが少ない『カメレオンのための音楽』のほうがしっくりくる。カポーティの冒頭は、いつも美しい。だが、その美しさは、おびただしい努力の故だろう。その様子が悲劇的だ。

4151200193カメレオンのための音楽
トルーマン カポーティ Truman Capote 野坂 昭如
早川書房 2002-11

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2006年08月20日

近況報告

 夏休みもあっという間に、半ばを過ぎました。
 SSM調査の職業コーディングを体験して、浅草散策に同伴して、庭の草むしりをして、蜂に刺され、今に至ります。

 明日からは、若者全国調査を始める予定です。
 秋田県を皮切りに、三重県、大阪府を回る予定。
 関係者の方々には、たいへんお世話になりますが、よろしくお願いいたします。なんとか、意味のあるブックレットに結実させたいと考えています。

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2006年07月25日

時間が流れるのだ

 夏休みも近い。
 テストの採点が終われば、本格的に突入だ。

 夕方になると、家の裏にある里山からひぐらしの声が聞こえ始める。なんとも、いい感じだ。「時間が流れている」、まさにその瞬間を感じることのできるときこそ、わたしにとってもっとも価値のあるものだ。仲のいい友達とゆっくり夕食をして、お酒を嗜み、ふと沈黙が訪れるときも、そんな代えがたい時間の一つである。まさに、天使が通るのだ。

 今年の夏休みは、ひきこもり&ニートについてのブックレット執筆にあてることになる。わたしなりに考えてきたことを、ちゃんとまとめようと思う。もちろん、私以外のひとが考えたこと、してきたことも盛り込むことになる。

 ブックレットを仕上げた後は、社会的排除/社会的包摂について学術書をまとめるつもりだ。なんというか、自分の考えを、たとえ不十分であるとは分かっていても、まとめないと先に進めない気がする。まあ、だいたいにおいて、人は愚か者であるべきなのだ。

 7月21日(金)は、大学で前期打ち上げバーベキューをした。同僚の先生、その奥さん、ゼミ1年生4人、2年生8人、3年生1人、オレ。なんというか、ゆっくりできて、本当に楽しかった。

 7月22日(土)は、SPSNという研究会のシンポジウムでコメンテーターをした。レジメを用意しなかったので、反省。ただ、わたしとしては、いま考えていることを話すことができて、なおかつ報告をうかがっていろいろとインスパイアされた。こんな機会をいただいたことに感謝したい。

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2006年07月17日

道行は、リアルポリティクスで

 本日は、SSM調査の若年者グループの研究会が大阪であった。
 新幹線に乗っているあいだは、ゆっくりと本が読める。行きは、書評用の本をちゃんと読んだ。帰りは、(ごほうびで)佐藤優の本を楽しく読んだ。

4104752029自壊する帝国
佐藤 優
新潮社 2006-05-30

 まだ読んでいる途中なので、感想だけど。
1.佐藤優の本が売れているのは、リアルポリティクスが描かれているからだろうが、こんなに楽しんでいるわたしが、いちばん不思議だ。何かしら、研究者に潜むルサンチマンが刺激されるからだと思う。
2.本のなかでは、やはり「神学」という基本軸の存在が奥行きをだしている。まるで「神々の闘争」で、なんだかマックス・ウェーバーの世界とだぶって映る。むしろ混迷した状況にこそ、価値観が必要になる。

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2006年07月15日

復活は突然に、

 ひぐちです。

 ずいぶん、blogもごぶさたしていました。
 4ヶ月くらいでしょうか。
 理由は、単純に、いっぱいいっぱいな日々が続いていたからです・・・ああ。
 ですが、ようやく大学も夏休み目前となりました。
 ここは心機一転、生活を立て直そうと、blogも止めずに、しつこく再開しようと思います。
 ぼちぼちと発言やイベント案内をしていきます。

 ★これからすることリスト

1.庭の草むしり(もう、やばい)
2.研究室の整理(ほとんど、4月から変化なし)
3.車を買う(その前に、運転の練習か)
4.研究(もちろん!)
 
 ※バナーの色も、グロテスクな感じに変えてみました。ご意見をお願いします・・・

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2006年04月07日

春のご挨拶

 突然ですが。

 このたび2006年4月より、法政大学社会学部社会学科(多摩キャンパス@東京都
町田市)に専任講師として赴任することとなりました。

 今まで、みなさまには公私ともどもお世話になり、本当にありがとうございました。
特に、関西地域では、計り知れないくらいです。
この場を借りて、改めて心よりお礼申し上げます。

 一度も関西を離れたこともなく、今は右も左も分からないありさまです。
今後ともみなさまのご指導のほど、よろしくお願いいたします。

取り急ぎではありますが、新しい連絡先をお伝えさせていただきます。

●新所属先:
法政大学社会学部社会学科
〒194-0298
東京都町田市相原町4342
TEL : 042-783-3544(直通)
FAX : 042-783-2370(学部資料室)

今後とも、よろしくお願いいたします。

※これから、つれづれに、家の裏にある里山「池の沢」情報をアップしていきたいと思います。

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2006年03月21日

自己逃避・・・

閑話休題。

 はたして、引っ越せるのか。

これが昨日までの問いだった。しかし今では、

 引越しかぁ

に変わってきている。だんだん、当事者感覚がなくなってきたぞ。

引越し作業もさることながら、コミュニティ・ビジネス報告書の〆切が明後日だ! でも明日は、業者が来て、荷造りだ。荷造りの横で、パソコンとにらめっこはできんしな。

 どうする、どうする、俺

と、CMをパクる余裕はあったりする。

いま、Yahooでフリーで聞けるので、木村カエラの新作アルバム『Circle』を聞きながら、報告書を書いている。

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2006年02月22日

CS神戸にて、若者NPOインターン

 2月21日(火)は、コミュニティ・サポートセンター神戸にて、「若者NPOインターン くるくるプログラム」に参加。朝の9:30~18:00というたっぷりした内容。午前中は、レクチャー、午後は現場視察というプログラム。担当者の方が、一生懸命にスケジュールを組んでいただいたのが感じられて、本当に感謝です。

 コミュニティ・ビジネス調査の一環で、訪問したのですが、その事業の多さに驚きました。それに、管理・運営のしっかりさは、やはりNPO独自の持ち味なのでしょう。今回の見聞に基づいて、本格的な聞き取りを後日行う予定です。どこまで、迫ることができるのか。がんばらねば。

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2006年02月21日

ニート支援の現在形

 2月19日(日)は、天王寺にて、NPO法人淡路プラッツ主催の「ニート支援の現在形」が行われた。

 今回は、いちパネラーだったので、気は楽だった。お題は、ニートとアートについて、発言してくれというもの。たぶん時間もないので、見取り図的に発言したが、それでもぜんぜんお役に立てなかったな。すいません。

 実は、ニートとアートについては、いろいろと複雑だけど、考えるべき問題があると思っている。特に、わたしが考えている社会的排除/社会的包摂とも無関係ではない。これに関しては、小さな文章にしている途中です。

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2006年02月18日

職場の人権「規制緩和にさらされるタクシー労働者」

 2月18日(土)は、「職場の人権」例会で、タクシー運転手について。
 近年、規制緩和によって、過当競争時代に突入したタクシー業界。今回は、タクシー会社の労組の方にご報告いただき、その実情に触れることができた。事前に、NHKスペシャル「タクシードライバーは眠れない」や新聞記事で、大枠は知っていたけれども、やはり発言から漏れ伝わる細かな点にこそ、深い事実が宿っている。
・A型賃金(固定給+歩合給)→B型賃金(歩合給)への移行
・自己決定労働としてのタクシー
・2割もの労働者が最低賃金を下回る
 自己裁量と能力主義が重なり合い、労働形態もタクシー各社によって異なるため、争点そのものが見失われかねない。報告者のお一人が、「わかんなくなったら、損得勘定でいけ」と言っていたが、誰の利害かを明確にするもっとも確かな方法だと思う。もちろん、もっといろいろなことが語られ、議論され、またもっと考えるべき問題も残された。会誌が楽しみだ。

 例会のあと、恒例のコーヒーブレイク。
 今回は、雑談をがまんして、ユニオンの方に「NPOと労働組合」について、うかがった。むろんアメリカでの動きは参考になるけれども、それとは違う日本の現状を確認することができた。初めて気づいたことも多く、貴重で、刺激的な時間でした。結果は、来るべき例会にて活かします。

 そのあとは、みんなと食事。教育的時間。

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2006年02月15日

熊沢誠さんのお別れ講演

 2月15日(水)は、熊沢誠さんのお別れ講演「これまでの研究をふりかえって」が、甲南大学で開催された。

 院生時代から現在までの研究の流れがパノラマのように流れ、にもかかわらず一つひとつのシーンも強い印象を与える、とても力強いお話。さまざまなテーマが提示されながらも、もっとも印象的なことは、すべての研究を貫く方法論だった。「普通に働く人々の声に耳を傾ける」こと、この通奏低音こそ、つねに時代の問題を論じるに当たって羅針盤の役割を果たしていたように感じる。

 むろん、学ぶべきことは山のようにある。とはいえ、もっとも強く感じたことは、「わたしも本を書こう」ということだった。言いたいことがあり、言うべきことがあり、それを本にして伝えていく、このシンプルで当り前の原則を今さらながら思い出した。かつて、敬愛する淀川長治が、「いい映画評論家とは、当の映画を見たくなるような批評を書く人のことだ」という趣旨のことを述べていた。そういう、シンプルな共感は、実はとても貴重だ。

 というわけで、2年以内に、本を書くことを改めて肝に銘じた。

 もちろん、熊沢さんは、まだまだ現役で書き続けていく。近著も出た。

 書物との対話は、わたしにとって本当に喜びなのだ。

4623045935若者が働くとき―「使い捨てられ」も「燃えつき」もせず
熊沢 誠
ミネルヴァ書房 2006-02

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2006年02月13日

「カフェ・コモンズ」訪問記

 2月12日(日)は、スローワーク協会が運営している「カフェ・コモンズ」にお邪魔してきました。阪急「富田」駅より、徒歩2分。

 コミュニティビジネス調査の一環で、ヒアリングを実施しました。SさんとIさんにお時間をとっていただき、たっぷりと聴くことができました。今回は、単なるコミュニティビジネスの話だけではなく、ひきこもり・ニート支援とのかかわりからも、お聞きしました。いままで気になっていたたくさんのことが明快になって、とても有意義な時間でした。
 本当にありがとうございます。
 おもしろかったアウトプットは、またいずれ。

 ヒアリング終了後は、カフェコモンズで、待望のご飯だ。
なかば、ご飯目的でもあるのだが・・・

石窯国産小麦ピザ(フレッシュトマトとオリーブ)
石窯焼パン(国産ライ麦パン・国産全粒粉パン)
ウィンナークラブ産の豚料理
滋賀チキン・ファームの鶏料理
石窯焼野菜
日本酒

を食べる。ほんまに、おいしかった!
ガラス張りで景色がよく、ポストモダン建築が好きなわたしにはぴったりだし、ストローベイルで作った腰掛は広くて、ゆったりしているし。
ううむ。
ここで、研究会とかすれば良かったと、後悔することしきりです。

また、行こう。
結局、4時間いました。

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「NPOで働きたい若者セミナー」終了

 「NPOで働きたい若者セミナー」が、2月4日に、無事終了しました。

 1回目は、現役で活躍しているNPOスタッフの率直な感想をお聞きして、現状を納得。とはいえ、本当に、十人十色な働き方に驚きです。もちろん、給料や労働時間などいろいろと大変なことも多いのですが、そのぶん可能性も大きい。受講生の方々の期待も、まさにその可能性にあると思います。

 2回目は、NPOとは何かについて、もう少し突っ込んだお話。とはいえ、ワークショップ形式で、かなり和気あいあいと進みました。お互いに話し合えたことで、受講生の方々同志も分かり合えた部分が多かったように思います。

 そのあとは、大正の沖縄料理屋「かりゆし」で、ゆったりと打ち上げです。ぐたぐたな感じがよかったです。

 3月末か、4月初めには、NPOお見合い会も開催する予定。うまくいくといいなぁ。
一人ひとりが自分のスタイルに合わせて、NPOで働くことの「幅の広さ」を活用できればと思います。

 今回は事務方でいろいろとドタバタして・・・受講生のみなさんと、もっとゆっくり話したかったです。

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2006年01月19日

「NPOで働きたい若者セミナー」まで、あと2日

 「NPOで働きたい若者セミナー」の開催まで、あと2日です。

 おかげさまで、お申込も、定員を上回る12名まで達しました(1月19日現在)。
 お申込いただいた方、また広報にご協力いただいた方、本当にありがとうございました。

 現場で第一線で働いている3名の方をお招きして、「NPOで働くこと」のできるだけリアルな姿をお届けする予定です。
 そのあたりは、少数のワークショップ形式なので、「ぶっちゃけて」聞けるよう、精一杯「悪役?」の司会でいきたいと思います。
 セミナー2回目では、きっちりNPOで働くことの意味を押さえます。

 もうすでに会場の準備を終え、あとは待つだけ。
 うまくいくといいなぁ。

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2006年01月05日

猫の逃亡顛末

 毎年恒例なのですが、今年の年末年始も猫と一緒に過ごしました。
 
 ただ、今回はいきなり家からエスケープ!
 焦る。
 自分のネコならまだしも、預かり猫やし。
 ずっと家猫として暮らし、どんくさそうやし、飯も自分で探せなさそうやし・・・
 つーわけで、正月早々、張り紙を作って電信柱に貼ったり、近所の人に聞いて回ったり。
 そのとき、いかにコミュニティとのつながりがないか、痛感しました。正月から、近所をうろつくおっさんは、単に不審者でしかない・・・

 ただ、幸運にも、ふらっと自分から帰ってきました。
 よかった・・・
 腹がへったんやろう。
 馬鹿息子に家出され、ついパニックに陥る親の気持ち。
 
 その後、仲直りのツーショット。

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2005年11月21日

「若者」トークライブ@大阪

 ニュースタート事務局(東京のほうです)が、日本縦断ライブを敢行しているようです。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡。すごい元気だ。わたしは、もう寒くて寒くて、ダメです・・・

 若者自身が、大人が建前で言う「自立」ではなく、自分の目線で「自立」を考えるトークライブ。

「若者」トークライブ@大阪版

★時間
11月27日(日)18:30~20:30

★場所
大阪府立青少年会館 第7会議室(JR森ノ宮駅より西へ徒歩7分)

★プログラム
・ニート・ひきこもり解決の3点セット
・若者によるトークライブ
ROUND1 引きこもった理由、その本音
ROUND2 親への思い
ROUND3 「自立」への思い
ROUND4 再出発に向けた自分なりの取り組み
ROUND5 新しい自立のカタチ
・FINALROUND
会場との質疑応答

★参加費
2,000円(お一人) 要予約
※若者は1,000円

★主催
NPO法人ニュースタート事務局
〒279-0011 浦安市美浜1-3-1006
Tel 047-307-3676 Fax 047-307-3687
※10:00~17:30 月~金(祝日を除く)

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2005年11月19日

Japan-EU Seminar on Youth in London

 11月22日(火)~11月28日(月)まで、ロンドンに行くことになりました。

 今年は、日本とEUの友好年らしく、その流れでJapan-EU Seminar on Youth: Enhancing People's Participation in Society through Non-formal Educationがロンドンで開催されます。

 わたしの参加グループのテーマは、"Contribution of Non-formal Education to Young People's Employability," 。わたしは、A´ワーク創造館やNPOを中心に、大阪での活動状況を報告する予定です。スケジュールのなかには、一部、視察も含まれているようです。

 今年と来年の新規目標は、ドキュメンタリー制作に挑戦することなので、今回もデジタルヴィデオカメラ持参で、イギリスの様子をできるだけ撮影してこようと思います。うまく撮影できれば、12月のとある研究会で披露する予定。

 一部の方には、仕事上の関係でご迷惑をおかけします。申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

 

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2005年11月12日

ダッシュセミナー「NPO会計入門」

 11月12日(土)は、CB&NPOサポートセンター「ダッシュ」にて、第4回セミナー「NPO会計入門」があった。

 会計なんぞには、まったく縁がなく生きてきたが、NPOのマネージメント、あるいはNPOの将来を考えるには避けて通れない壁なので、がんばって勉強することにした。
 内容は、

1.NPO会計の基礎
2.日々の帳簿付けルール
3.事業内容に合わせたPCソフト紹介

 複式簿記、出金伝票、入金伝票、振替伝票だけでなく、NPO会計に独自の管理費・事業費・・・・・・。
 さすがに法人ともなると、さまざまな報告あるいはアカウンタビリティが課せられてたいへんだ。やはり、NPOは、一人で活動することは非常に難しいことを痛感しました。いつも、一人で仕事をすることが多いので、なかなかコツがつかめない。

 ちょっとずつマスターしていこう。そのほかにも、法人登記の問題もあるし、わかんないことが山積みです。はたして、3月までにどこまでクリアできるのか・・・

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2005年11月03日

三重県のニート支援

 11月2日(水)は、三重県の津でニート勉強会だった。

 ニート勉強会は夜からだったので、昼間は「就職しま専科」という若年者就労支援事業を見学させていただいた。三重県・大学・企業が協力しながらおこなっている事業で、座学部分とインターンシップ部分に分かれる。現在、4期目が進行中で、9期まで行う予定らしい。
 授業はとてもいい雰囲気で、みなさんいきなり来たわたしにも、ちゃんと挨拶してくれる。わたしのほうがどぎまぎしてしまう。

 三重県では、前北川知事のもとで市民活動が活発なせいか、公共機関や民間団体の連携体制が密なようだ。大阪とは違うやり方で、ニート支援ができるのではないか。

 大阪でも、若年者支援はもちろん、それを行っているNPOそのものへの支援をどうするのか、やはり市民活動促進の視点から考える必要があるだろう。コミュニティ・ビジネス調査では、そこまでつっこめるだろうか。

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例会「職場の人権」、JR事故の労働問題

 10月29日(土)は、職場の人権で、「JR事故の労働問題」が行われた。

 パネラーは、現役運転手、弁護士、研究者と、それぞれの立場から問題に対する分析が述べられた。ある種の熱気があって、おもしろかった。詳しい内容は、いずれ会誌が発行されるので、省略。

 ただ、今回の問題は、単なる一事故や一企業の問題ではなく、規制緩和以後の公共交通における労働のあり方に共通している。そのような意見は、例会の中でも述べられ、私鉄バスの現状が語られもした。

 来年2月18日(土)開催予定の例会は、「タクシー運転労働者」をテーマにする予定。今年は、トラック運転手の例会(2005年3月)もあったことから、公共交通の労働事情を一貫して捉えることになる。

 

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淡路プラッツのまなぶ屋さん

 10月28日(金)は、センとヌスバウムを聞きに行ったあと、淡路プラッツにお邪魔した。毎週金曜日の晩は、「まなぶ屋」という居酒屋?に変貌するらしい。
 
 いつもはニートやひきこもりについてお話したりすることが多いけど、今回は現代アートについて、自分の思うところを、誰が何と思おうが、思いのまま吐露してみた。いや~、楽しかった(俺は)。

 「現代とは平面である」をテーマに、マネ、セザンヌ、マティス、ポロック、ロスコ、デ・クーニング、ディーベンコーン、ジャッド、バルチュス、モランディ、タレルを語る。「いかにモチーフとしての《窓》が美しいか」、「いかにバルチュスの絵画で描かれる人々の《肘》が美しいか」、「ディーベンコーンのオーシャン・シリーズの《道》はたまらない」、「モランディのビンや壷の《輪郭》には底知れぬ魅力がある」・・・・・・。今回は、パソコンで見れるように画像も準備して、なみなみならぬやる気で望んだ。

 絵画に興味を持つ人も多くて、「何言うとんねん、コイツ」という雰囲気が少し漂いながらも、温かく見守ってくれた。ありがとう。

 他にも、ノスタルジーや押井守の『イノセンス』についても語りたかった・・・(冗談)
いずれ、プラッツ・メンバーの誰かが、アニメ論、音楽論、ホラー論など語っていけば、面白そう。期待大です。

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2005年10月21日

★キックオフフォーラム「企業とNPOと市民」(再)

 10月17日(月)は、キックオフフォーラム「企業とNPOと市民―コラボレーションの新たなカタチ」に参加。

 NPOにスポットライトが当たっているとはいえ、まだまだ課題は山積み。スタッフ集め、資金集め、広報活動など運営するには、多大な努力が必要です。そのように考えると、NPOと市民との関係については一定の関係作りがなされてきましたが、今後はもっとNPOと企業との関係を視野に入れる必要があるのかもしれません。今回のフォーラムは、その第一歩と言うことができます。

 企業 ⇔ NPO ⇔ 市民

 この往還運動のうち、左側の「企業―NPO」を活発化させるには、どうすればいいのか(ただ、それに伴うリスクも想定できるのですが・・・)。

 おそらくNPOの今後の課題としては、

1.組織マネジメント
★民間からの資金獲得
★公共からの資金獲得
★会計
★組織運営
★サービス受給者への情報発信
★企業への情報発信
★協力体制

2.人材マネジメント
★スタッフのマッチング
★専門技術者のマッチング

などが考えられます。
 確かに、NPOとして活動されている方には、こういった「ビジネスのような」懸案事項について違和感があるかもしれません。つまり、このような組織の外的条件とミッションという内的条件が、乖離する場合があるように思います。
 実は、このあたりのズレをサポートするのが、いわゆる「中間支援NPO」=「NPOをサポートするNPO」なのだと思います。
 
 ここにきて、「ダッシュ」単体で何をすべきなのか、さらに他の団体と協力して何をすべきなのか、ある程度の見通しを考える必要性に迫られているように思います。

 「育て上げ」ネットのお話、そしてキックオフイフォーラム「企業とNPOと市民」のお話を聞いて、そんなことを考えた次第です。コミュニティ・ビジネス調査の前半部では、こういった諸問題の現状を調べる予定です。


 キックオフフォーラムのスケジュールは下記の通り。

【プログラム:第1部】
★基調講演「企業の新たな社会貢献のカタチ」
柏木宏(大阪市立大学大学院創造都市研究科共生都市研究分野教授)

★「ブログを活用した企業とNPOと市民のコラボレーションの場の提供」
友野健一(株式会社NTTデータ・ビジネスイノベーション本部ECソリューションビジネスユニット)

★プログラム参加NPOによるプレゼンテーション
・阪神NPO連絡協議会
・ペッツフォーライフジャパン
・NPO法人キララ
・子どもがつくる夢ねっと

【プログラム第2部】
★パネルディスカッション「企業とNPOと市民、コラボレーションの新たなかたち」

法橋聡(近畿労働金庫地域共生推進センター)
 「ろうきんパートナー制度及び将来構想」

金森康(特・宝塚NPOセンター理事)
「NPOブログの将来ビジョン」

溝内 辰夫((株)NTTデータ経営研究所 環境戦略コンサルティング本部) 
「企業とNPOと市民のコーズな関係」

友野 健一(株式会社NTTデータ・ビジネスイノベーション本部ECソリューションビジネスユニット)

コーディネーター
柏木宏(大阪市立大学大学院創造都市研究科共生都市研究分野教授)


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2005年10月20日

淡路プラッツ、スタッフ研修

 blogが真っ白になってしまった。こうやって、荒廃していくんだろうな。
 そうした空白を埋めるべく。

 10月15日(土)は、淡路プラッツでスタッフ研修がありました。

 前半は、「育て上げ」ネット理事長の工藤啓さんが、活動を報告。だいたいの活動内容は知っていたですが、あらためてゆっくり聞いて見ると、いろいろとおもしろい点が多かった。仕事の引き受け方、その仕事の回し方、NPOと社会(企業)との関係など、経験に基づく話はやっぱリアリティがあります。
 実は、工藤さんの話は、若年者支援のあり方という側面から見てももちろん示唆的なのですが、NPOのあり方(マネージメント)という側面から見ても考える点が多かったのです。後者の点は、10月17日(月)にあったキックオフフォーラム「企業とNPOと市民―コラボレーションの新たなカタチ」に出席してから、いっそう感じました(こっちは、あとでエントリー)。

 東京からわざわざ来ていただき、おつかれさんでした。

 後半は、わたしがニートについて報告ですが、スタッフの方々には周知のことかもしれません・・・

 で、そのあとは、手作り料理満載の懇親会。ほんま、おいしかったです。関係ないですが、「寝る前の癖って何?」という話で盛り上がりました。わたしも自らの秘密を告白。やっぱ、誰でもなんかやってる!

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2005年10月10日

京都のラボール学園

 10月7日(金)は、京都のラボール学園でお話させていただきました。平日の夜にもかかわらず、多くの方にご参加いただき感謝。

 何よりも、ラボール学園という場所がすごい。

 私たちの京都は、勤労者教育において戦前から長い伝統をもっており、戦後はいちはやく地方自治体や労働組合が、労働学校や労働講座を開講してきました。  こうした中で、中心的な存在であった「京都人文学園」と「京都勤労者教育協会」の2つが、各界の要望にこたえて1957年3月に統一し、労働組合、地方自治体、学識経験者の三者による「社団法人京都勤労者学園」として設立されました。

 こういう場所で、ゆっくり勉強できる機会が持てるのはすばらしい。わたしも、将来は、こういう場所でいろんな方々と車座になりながら、Michael Walzerの購読会とかしたいなぁ。
 今回の労働講座も、なんと28年目だという。このような場に呼んでいただいて、本当に光栄です。そのうえ、スタッフの方々には、研究会「職場の人権」の会員の方も多くいた。こういう繋がりは、大事にしたいです。

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コミュニティ・ビジネス入門セミナー

 いま、大阪市の各区で、コミュニティ・ビジネス入門セミナーが開催中です。

 10月7日(金)は、加島人権文化センターで開催。CB&NPOサポートセンター「ダッシュ」の宣伝をかねて参加。
 今回は、高見一夫さんのコミュニティ・ビジネス基本講座のあと、ケーススタディ。小林房子さんのNPO法人「友―友」、和久貴子さんのNPO法人「ワークレッシュ」のお話を聞いて、いかに地に足の着いた自分の思いが重要かを痛感。こうした強い意志と回りの人の協力があって、はじめて動き出すのだ。

 セミナー終了後、講師の方々と雑談しながら帰るのが、妙に楽しい。

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2005年10月06日

フォーラムのあと

 10月2日(日)は、大阪市中央青年センターで、フォーラム「《ひきこもり》《ニート》からみる若者のいま」が開催されたました。当日は、約200人の方にご参加いただき、ありがとうございました。
 
 今回のフォーラムでは、セカンド・チャンスとしての居場所について、ご報告いただきました。
 具体的には、

①デザイン・造形を専門とする定時制高校(日野さん)
②NPOによるトライヤルジョブ事業(田中さん)
③青少年相談センターのインターンシップ事業(森本さん)

についてご報告していただきました。さらに、

④現在の生き方・働き方を問い直し、現代社会での「自立」について議論したうえ(伊田さん)、
⑤若者の立場から、仕事に対する実感を語っていただきました(西田さん)。

 今回のフォーラムでは、居場所の問題を考えることをテーマにしましたが、確かに、家族と社会のあいだをつなぐ居場所そのものに、ふたたびひきこもってしまうという課題もあります。とはいえ、最近の居場所には、できるだけ社会とのつながりを創っていこうとする傾向があることも事実です。このあたりは、インターンシップや就労支援事業の成果が問われるところです。

 中央青年センターでは、引き続き、「コミュニケーション・セミナー」や「ラジオ番組制作ワークショップ」もする予定とのことです。

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2005年10月02日

「ダッシュ」第1回交流会、大盛況!

 10月1日(土)は、CB&NPOサポートセンター「ダッシュ」のオープニング・イベントとして、第1回交流会が行われた。
 総勢約30名の方にお集まりいただき、交流会は大盛況。予約なしの方もたくさん来ていただき、スタッフはうれしい悲鳴だ。
 自己紹介やビデオレター上映、インキュベーション施設見学ツアーをしたあとも、16:00過ぎまで熱心な語らいは続いた。

 人のつながり、これこそ「ダッシュ」のメインテーマ。

 ちなみに、今回のイベントで、わたしはビデオ撮影を担当。今日をもって、ドキュメンタリー監督も目指していきたいと思います。来週は、編集作業だ!

CIMG0014.JPG

CIMG0003.jpg

その後・・・

打ち上げは、済州島の料理。
普通の韓国料理よりは、海鮮料理が多く日本風で、いとうまし。
ただ、アワビの雑炊を食い逃した!! 

その後・・・

先生も交えて、大学の研究室仲間で飲む。

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2005年09月26日

NHKスペシャル「タクシードライバーは眠れない」

 2005年9月17日(土)午後9時~9時52分放送。

 規制緩和によって大きく様変わりした大阪タクシー業界のドキュメント。苛烈なコスト削減競争が引き起こす事態は、タクシー運転手、タクシー会社、行政にさまざまな影響を与える。

 何よりも印象的なのは、労働者の働き方の変化だ。特に、従来のようにタクシーを会社の車庫に置くのではなく、家にまで持ち帰る状況に、複雑な状況が垣間見える。確かに、運賃が下がれば、労働時間を増やさなければ、売り上げは伸びない。労働時間を延ばすには、ちょっとでも無駄な時間を省き、いつでも仕事に出られるようにしなければならない。

 その姿は、労働時間が生活時間をゆっくりと、でも確実に侵食しつつあるかのように見える。そのとき、たとえ「自由裁量」という見せ掛けがあっても、労働時間と生活時間を自ら配分する余地は個人に残されておらず、そのことがさらなる重圧としてのしかかる。まさに、「自由の条件」を欠いた、空疎な自由だ。

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2005年09月16日

素顔のままで

 SEX and the CITYが好きだ。

 season4、episode2、タイトルは"the Real Me"

 キャリーがドルガバの衣装を着てファッションショーにでる。だが、ランウェイでこけてしまう、でもそのとき・・・

 ファッション、舞台裏、大音量の音楽、ウォーク、人々、集まる視線、この皮相な世界にこそ、ちょっとした束の間の「真実」が宿る。波の先端に乗るかのように、奇妙な無重力状態が生まれることがあるものだ。深く掘り下げることが、必ずしも真実に至る道ではないのかもしれない。

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2005年09月05日

淡路プラッツ「親のための総合講座」第2回

 9月3日(土)は、天王寺にあるYMCA学院高校にて、「ニート/ひきこもり」親のための総合講座があった。

 第2回のテーマは「ニートとフリーター:若者の就労問題」。いつもなら、「ひきこもり/ニート/離転職リピーター」の区別と有効な支援のあり方について、お話をさせていただくのだが、今回はもっと広範に労働問題の視点から若年者について語る。

 具体的には、典型雇用(正社員)や非典型雇用(パート・アルバイト、派遣社員、請負社員、契約社員)からNPO活動(有給スタッフ、無償ボランティア)にいたる働き方の多様化から始めて、いかに労働市場における若年者のポジショニングが変わったかについて述べた。

★概要★
1.多様化する働き方
2.日本における若年者就労の現状
2-1.若者の状況はどのように変わったのか?
2-2.労働市場で何が起こっているのか?
 A)労働市場内部における選別的原理(フリーター問題)
 B)労働市場内部/外部を分ける排他的原理(ニート問題)
2-3.ニートとは誰か?
2-4.ニートが増える背景には?
 A)労働市場への参入の困難
 B)労働市場からの離脱
 C)家族への滞留
3.若年者就労支援の見取り図(公共機関)
4.現代社会において「働く」ということ

 ただ、雇用問題(派遣と請負の違いなど)についてはしゃべり慣れていないせいもあって、説明がやや分かりにくかったかもしれません。反省。精進したいと思います。

 後半のディスカッションでは、淡路プラッツの取り組みの変遷についても明確な説明がなされ、今年の目玉である「トライアル・ジョブ」事業についてもそのアウトラインが明らかになった。その取り組みが軌道に乗ると、支援の幅も大きく広がることと思います。
 あと、田中俊英さんの指摘する「広義のニート」と「狭義のニート」の違い(『月刊少年育成』2005年8月号所載)にも納得。私の場合も、ニートに関する話をしていると、ニート支援という言葉そのものがかもし出す「家父長主義的な匂い」に対して反論されることが多い(その感覚は良くわかるが、決して納得はしない)。その際も、よくよく議論をつめていくと、ニートのイメージがあまりにもかけ離れていくことに気づく。政策的議論に限定して言えば、やはりどのような困難を抱えていて、それに対して何をする必要があるのか、きっちりと明示すべきなんだろう。この話は、100年以上前から、政策を考える際にはつねに付きまとう話で、古くて新しい問題だ。今回、本になった『分岐点に立つひきこもり』でも、「「誰」のために、「何」のために」(p.33-34)という説明をしているんですが、もっとはっきりと提示すべきことを痛感。つまり、「なぜ、ニート支援は必要なのか?」。

 今回の講義のなかで、「2.日本における若年者就労の現状」については、9月刊行予定の『職場の人権』第36号にてまとめる予定です。

 ご参加いただいた方々には、アンケートにもご協力いただき、本当にありがとうございました。スタッフの方々も、お疲れさまでした。

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2005年09月04日

slowlearner shop! オープンや

 ようやく『分岐点に立つひきこもり』も刊行されたので、オンラインショップを作ってみました。

 ★slowlearner shop!

これで少しは、お買い求めが楽になったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか? 万が一、使い勝手の悪いところにお気づきでしたら、ご連絡いただければ幸いです。技量の許す限り、改善いたします。

 まだ、いくつか報告書や冊子があるので、それもおいおいアップしたく思います。

 あと、ついでにバナーも変えてみました。やっぱり、ずいぶん雰囲気が違うもんだなぁ。

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2005年09月02日

CB&NPOサポートセンター「ダッシュ」、オープン

 9月1日(水)をもって、CB&NPOサポートセンター「ダッシュ」が本格的にオープンしました。どうぞ、ごひいきに。

★ホームページは、
 CB&NPOサポートセンター「ダッシュ」

 同時にブログも開設。講座やセミナー・イベントなど、どんどん情報を発信していきたいと思います。

★ブログは、
 dash blog

 ブログは、阪神NPOブログネットワークにも参加しています。これからは、広範な情報共有ネットワークの構築を目指します。もちろん、ここからさまざまなアクションが生まれる予定です。

 RSSリーダへの登録、お願いします!

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2005年08月29日

夏の終わりの蒲郡

 昨日から、「障害」児・者の生活と進路を考える会の一泊旅行に出かける。場所は、愛知県の蒲郡市にある竹島。
 毎年恒例の夏旅行。今年は、はたして何回目だろう。初めて行ったのは、10年以上前か・・・
 
 ただただ、ゆっくり時間がすぎていくのを待つような旅行。いつも、何かを思い出すような気がする旅行だ。

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2005年08月22日

「職場の人権」、マック仕事の日本?

 8月20日(土)は、「職場の人権」の京都例会で、「マック仕事の日本? 日本、米国、カナダの若者労働者が考えていること」がテーマだった。

 非常になじみの深いマック仕事。
 大石徹さんの基本報告のあと、マクドナルドとスターバックスで働く大学生の方お二人が、自分の仕事経験について語る内容。その後、きょうとユニオンの方がコメントを行った。

 とりわけ印象的だったのは、低賃金、ストレス、不安定さなど、完全に負の特徴を帯びているかと思っていたマック仕事が、実際は必ずしもそうではないということ。確かに、低賃金ではあるのだが、働いている本人は大きなやりがいを感じている。というのも、自発的なディスカッションやセミナーなど、働き手がやりがいを感じるような仕組みがかなり整備されているからだ。むろん、大学を卒業するまでという、時間の制約が前提となっての話だが。
 とはいえ、「いい仕事」の条件として何を基準とすべきなのか、あるいはいい仕事とは何なのか、そのことについて考えるきっかけになった。

 ※

 このあたりは、9月例会(9月19日(月・祝日))のフォーラム「若者と仕事」のテーマにもつながる。わたしは、第4グループを担当。「ニートが問いかけるもの-「働くこと」と「生きること」を共に求める」(仮題)をテーマに、問題を深めることにしたい。
 ディスカッションの予定内容については、例会前に必ずエントリーします。討論形式なので、関心のある方はぜひ参加して、ご意見をお願いします。議論は、すべて記録して、会誌「職場の人権」に掲載します!

 ※

 例会のあとは、南禅寺において合宿。その日の晩は交流会。翌朝は朝から運営会議と続く。朝の南禅寺は、なんというか、自分の世俗的生活を再認識できました。
 帰りは高島屋によって、久々に「出町ふたば」の豆大福を購入。やっぱ、うまいなぁ。

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2005年08月14日

★CB&NPOサポートセンター「ダッシュ」始動!

 A´ワーク創造館が、秋からコミュニティビジネス支援事業を始めることになった。とりあえずは、2005年9月1日(木)から、部分的に営業開始する予定。正式名称は、

★CB&NPOサポートセンター「ダッシュ」

で、専用スペースが設置される。「平成17年度大阪市CBモデル事業・支援対象事業プラン」にも採択されたので、簡単な内容はここで見ることができる。基本的には、インキュベーション施設だ。

 具体的に、わたしが担当する予定なのは、

① コミュニティビジネス調査事業
 雇用創出、社会的ネットワークの拡大(人材の流動化)などに焦点を当てて、NPOという場所で働くことの可能性について調査する予定。
 近年、非正規雇用や自営的な働き方が増えるだけでなく、かつての労働力と非労働力の敷居が曖昧になるなか、NPOなどの媒介的領域の重要性が増してきた。よく言われる「多様な働き方」がそれだ。ヨーロッパでも、労働workと社会活動activityの連続性に関する議論が活発だが、これはまさに社会的包摂のテーマにほかならない。このような社会的要請の高まりは、むろん日本も無縁ではない。
 さらに、この問題は、そのまま若年者雇用の問題にも当てはまる。常々ひきこもりやニートの「社会参加」と「就労」の二層構造について言及してきたが、その問題設定をもう少し敷衍して考えられるのではないか。

② 情報ネットワークの創出
 コミュニティビジネスを推進するにあたって、情報の共有化は非常に大きなテーマとなる。そのためには、ネットワークを作り上げていくことが重要だ。
 そのための第一弾として、専用ブログを設置して、情報公開を行っていく予定。また、現在、阪神間の中間支援団体やNPOによるブログ・ネットワークが構築されつつあるので、そこにもうまく参与できればと考えている。

 とにもかくにも、コミュニティビジネス事業によって、活動の幅がかなり広がるのではないかと個人的には期待している。わたし自身は、若年者雇用の問題とコミュニティビジネスの問題をつなげて考えるべきだと思っている。
 いろいろと、コミュニティビジネスについて勉強するつもり。

 詳細な情報は、いずれまた告知します。

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2005年08月13日

草むしり

 お盆前に、毎年恒例の庭の草むしり。
 今回は、ずいぶん長い間サボって、今年初めて。裏庭には、尋常ではない高さの草(セイタカアワダチソウ?)が生い茂る。
 木らしきものも2本生えているし、何か見たこともない植物も・・・
 そのうえ、普段は見ない虫がぞろぞろ、ヤモリもでるわ、いや~自然に囲まれているな。風呂場の扉も修理したし、何か充実した日だった。

 で、ビールもうまい~

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2005年08月12日

熊沢亭合宿記

 8月6日(土)~8日(月)にかけて、2泊3日で、熊沢誠さんのお宅にお邪魔させていただいた。研究会「職場の人権」の方々、総勢10名が参加。大四日市祭りにくりだす。

 労働問題から、映画、ドラマ、マンガ、小説、写真、旅行まで、話した話題は多岐に渡る。というか、労働問題以外についての話題のほうが多くて、また印象的だった。合宿中は、映画鑑賞会も実施。公平な投票に基づいて、6日はビリー・ワイルダー『アパートの鍵貸します』、7日はミロシュ・フォアマン『カッコーの巣の上で』をみんなで見る。

 というのも、そうした人間に対する尽きない興味が、労働問題を考える背景にあるんだろうな。労働も人間生活の一部だと実感。

 とにもかくにも、本当にお世話になりました。
 そういえば、20日にも、また南禅寺で合宿だ。

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2005年07月24日

近況

★ようやく翻訳が終わった。
 昨年(2004年)は、マックス・ウェーバーの名論文『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の「精神」』刊行100周年に当たる。そのため、『思想』で特集をするらしい。その一環として、Peter Beahr氏の"Deciphering a Classic: The Protestant Ethic and the “Spirit” of Capitalism 100 Years On"を共訳。
 やっぱりウェーバーはおもろいなぁと思う反面、すごく疲れた・・・

★講演録『動けない青年たちと動き始めた青年たち』完成
 2005年2月に、NPO法人淡路プラッツの主催で行われた講演会「青少年問題を議論する」の講演録が完成。
 「純粋ひきこもり」と「ニート」の分科会をまとめたもの。1000円にて、販売中。

★報告書『ニートにむけた職業意識プロジェクト』完成
 2005年2月と3月に実施した、ワークショップ「家族から始めるニート就職支援」の内容をまとめた(マニュアル化した)報告書が完成。どんなことをやったか、だいたいは分かるかと思う。

 書籍関係については、いずれまとめてアップします。

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2005年07月11日

名古屋セミナーで

 日曜日は、名古屋に行ってきた。
 ひきこもりやニート支援に関するお話をさせていただく。最初はちょっとうまく話をまとめることができなかったが、後半はなんとか回復(?)。来ていただいた方、本当にありがとうございました。
 そこで、今年の2月と3月にやったワークショップが、家族の方にとって一番いい情報提供になるのではないかと改めて思った。講演のあといつも思うのは、やはり一人ひとり状況や考えていることがまったく違うということ。それぞれの状況の個別性を、支援という普遍性にすり合わせるには、ワークショップ形式がいちばん有効だと感じる。あとは、その地域独自の支援状況に関する知識が不可欠だということだ。
 わたしにできることは、情報提供&整理に尽きると思っている。
 支援者・当事者・一般の方には、ワークショップ以外の形もありだが。

 ※

 これから講演やイベントに参加させていただいた後は、感想や反省点、要するに「良い所と悪い所」を記していこうと決意。そうしないと、惰性に陥ってしまう。

 味噌カツ、食べるの忘れた。
 愛知万博で、すげぇ人が多かった。

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2005年07月10日

研究会「職場の人権」、7月例会終了

 昨日は、7月例会「排除される若者たち―フリーターと不平等の再生産」があった。
 大盛況で、60名以上の方が参加。
 日本における若者問題が、豊かな国の社会問題としてではなく、ゆっくりではあるけど、確実に階層問題へと転化しつつある様子を髣髴とさせるものでした。また、ミクロな点でもいろいろと示唆を与える部分が多い、ご報告でした。
 詳細な報告内容は、後日、会誌にて。乞うご期待。

 ※

 例会でも述べたが、日本の社会保障は、遅かれ早かれ家族福祉や職域福祉ではまかなえない。では、どうするか。
 わたしは、そのときに「社会的包摂」という考え方が重要だと考えている。これは、意図的に社会保障の仕組みを作り変えることを目指すことを意味する。その中心となる目的は、何よりも「家族や職場で保障されない人々」を、どうするかと点に尽きると思う。
 ここで論議になる点は、「家族」である。なぜなら、職場は、もともと公的領域であるので、何らかの社会的関与が新たに行われることへの抵抗感が小さいが、家族という私的領域に関しては、大きな抵抗感を持たれる可能性が高い。つまり、家族への介入という文脈で批判されてしまう。そのため、日本の場合は、ヨーロッパと同様に社会的包摂を進めるにしても、「家族」との関係をいかに調整するかを考える必要がある。

 ※

 そういえば、私が始めて書評をした、大好きな社会学者ジャック・ドンズロは、『家族に介入する社会』という邦訳タイトルの本を書いていた。ただ、原題はLa Police de Famillesですが。

 ※

 次回、研究会「職場の人権」8月例会は、

 「若者論キャンペーン 2005」第2弾企画
 「マック仕事の日本?日本・米国・カナダの若年労働者が考えていること」

日程 8月20日(土) 13:30~16:30(13:00開場)

 詳細は、また告知します。

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2005年07月06日

movable type、うっとうしいな

 なんか、急にmtの「エントリー一覧」が見れなくなって、エントリーすることができなくなった・・・スパムメールの仕業?
 もちろん、原因など、一切わからない。
 でも、ググッて、なぜかはわからないまま、cfgファイルをいじって回復。

 まあ、ええか。動いているし。

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2005年07月03日

仕事、余暇、禁忌

 昨年、社会的ひきこもりとニートをテーマに行った連続パネルディスカッションを冊子にまとめるとのことで、「まえがき」のようなものを書く。が、一向に進まず・・・・・・(すいません、今日中に完成します)。
 ただ、読み返すと、おもしろい気がする(もはや、時間が経っているので、他人の発言のようだ)。「まえがき」には、いま考えていることを書こうと思うが、うまくまとまんない。
 早くて7月末、遅くとも8月初頭には、完成する予定です。

 あと、自己逃避で、M・ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』を見る。好きな監督だ。この監督の特徴は、現代芸術の逆を行くところにあると思う。現代芸術は、見えるもので見えないものをいかに表現するかに多くの努力を費やしてきた(セザンヌ、ベケット・・・)。だが、シャマランは、必ず物語の核となる謎の部分を、われわれの想像力を裏切るのではなく、それをなぞるかのように、とてもチープな形で登場させる(『シックスセンス』の幽霊たち、『サイン』のエイリアン、『ヴィレッジ』の怪物)。まあ、映画とは、あられもなく見せる芸術なので当り前なのだが、その登場のさせ方にもったいぶった演出がない。拍子抜け映画なのだ。そこがいい。
 そういえば、先日、ラウール・ルイスの『悪夢の破片』がテレビで放映されていた。いま、10分ずつ見ている・・・

 さらに、いま禁忌を犯そうとしている。
 いままで、ろくなことにならないと自戒して、無視し続けていた二クラス・ルーマンを読んでしまう。『社会の教育システム』。やはり、おもしろかった・・・。けど、悪魔の書なので、論文などでは使わないでおこうと改めて誓う。次は、『近代の観察』でも読むか・・・。庶民の知恵として、焚書ってのはありだなと、なんとなく思う。

413010098X社会の教育システム
ニクラス ルーマン Niklas Luhmann 村上 淳一
東京大学出版会 2004-09

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シンポジウム雑感

 前のエントリーから、早くも2週間くらい経ってしまった。
 
 6月26日(日)の「摂食障害・ひきこもり・ニートの人間関係学」は、たくさんの方々が来て驚く。
 つい、絵画についての思いを語る。まあ、隠すものでもないけど、隠しておきたい気もする。というか、自意識の問題ではなく、単に話す相手がいないというだけか。

 摂食障害については、あまりにも無知だったので、いろんなことを学ぶことができた。摂食障害とニートやひきこもりを比較するには、わたしのなかでまだまだ知識が不足で無理だとわかる。いまどのような支援がなされているのかを客観的に理解することが、まず必要なんだろうと当り前のことを感じる。
 
 ひきこもりのガイドマップを作って、いちばん役に立ったことは、まず第一に事実を列記してから解釈するという作法を経験できたことだ。この作法は、あたまでっかち社会学者の私にとっては、かなり画期的だったんだが。

 あと、6月19日(日)のニュースタート事務局の「希望のニート」シンポジウムについて。あのときは、親御さんが多かったのと、司会をするのに精一杯で、オルタナティヴな生き方やスローライフという視点を深く議論することができなかった。

 私自身は、オルタナティヴな生き方という視点になじむことはできない、というか、いまだに腑に落ちない。「スローライフを、一生懸命に(ファーストに)やってしまう」と言ったら、それは才能がないんだと突っ込まれる。わたしの場合、単に「言葉」に惑わされ、こだわっているだけかもしれない。いずれ、このあたりは、整理しよう。

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2005年05月31日

最近、書いたもの

 最近、書いたものです。
 ご関心のある方は、ぜひお読みいただければ幸いです。

① 樋口明彦「ニート支援の基本構図―社会的排除から社会的包摂へ」『青少年問題』2005年6月号.

 今回の『青少年問題』は、「特集:ニートをめぐる諸問題」です。
その他のラインナップは、

「巻頭言:欧米諸国の経験に学べ」 宮本みち子

「日本型ニートの現状」 小杉礼子

「諸外国における若年無業者問題の捉え方と日本への示唆」 堀有喜衣

「夢に挑戦する子どもたちの「生きる力」の育成を目指して―「トライやる・ウィーク」の実践から」 重松司郎

「ニートと呼ばれる若者の実相」 森俊一

「若年無業者の量的動向」 樋田大二郎

② 樋口明彦「書評:小杉礼子編『フリーターとニート』勁草書房」『週刊読書人』2005年6月3日

 オンラインでの『週刊読書人』紹介は、こちらです。

③ ブックレット『シンポジウム みんなで考えよう《社会的ひきこもり》』

 2005年2月26日に行われたシンポジウムを採録したブックレットが完成したようです。パネラーは、田中俊英氏(淡路プラッツ)、荒井俊氏(フレンドスペース)、石田貴裕氏(フレンドスペース)、森本昇氏(青少年相談センター)、樋口明彦(大阪大学)。私も、5部ほどいただきました。
 とはいえ、ネット上で公開されているので、関心のある方は、こちら(PDF)からどうぞ。

投稿者 slowlearner : 03:11 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月25日

大阪府でも、「ひきこもり電話相談窓口」が開設だ!!

とうとう、大阪府でもできたようです。
これで、また大阪でのひきこもり支援も、一歩前進だと思います。

① 専門窓口設置ということで、支援がようやく公式化=本格化したと言える。
② 電話窓口なので、敷居が低く、アクセスしやすい。



★ひきこもり専門相談窓口の開設

大阪府では、このたび社会的ひきこもりに悩むご本人や保護者、関係者の方々を対象として、臨床心理士、ケースワーカー等が対応する専門の電話相談窓口を下記のとおり新設いたします。

  記

1.事業開始日時

平成17年5月23日(月)

2.概要 

「ひきこもり」専門相談窓口の開設(電話相談)       
       
① 大阪府こころの健康総合センター(TEL 06-6691-2833)

〇平日の13:00~17:00(午前中は10時から来所による相談実施。ただし、事前に要予約。)

② 大阪府立子どもライフサポートセンター(TEL 072-298-3595)

〇平日の10:00~17:00
〇大阪府立子どもライフサポートセンターについては、ご本人が概ね18歳未満を対象にします。

①に関する問い合わせ
障害保健福祉室精神保健福祉課
代表電話 06-6941-0351(内線 2525)       
直通電話 06-6944-6696

②に関する問い合わせ
児童家庭室施設課
代表電話 06-6941-0351(内線 6984)
直通電話 06-6944-6984

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2005年05月17日

東京でのニート・フォーラムの前後

 東京は、きっちり、スケジュールを消化した。

★5月14日(土)
●「ラ・トゥール展」に行く
 いや~、必見。確かに、光源をろうそくの灯りにする効果が神秘的なのですが、それ以上に抽象的なフォルム、ものの輪郭がキャンパスに切り込んでいくさまが、魅力的だ。
●「中野ブロードウェイ」に行く
 いまや、日本文化の象徴であるオタク文化。その中心地の一つに潜入。これは、あまりにも、あまりにも日本的で落ち着く。ごみごみして、びっちり商品が並んで、レンタル・ショーケース、まんが、フィギュア、おもちゃ、コスプレ・・・
 中野は、飲食店も充実。

★5月15日(日)
「《若年無業者》の実情と支援を考えるフォーラム@東京」に出席
 参加者は300人くらいで、盛況。フォーラム自体は時間が少なかったけど、このくらいがちょうどいいような気もする。大阪では、ちゃんときけなかったので、今回のフォーラムはすべてきちんと聞いた。私としては、面白かった。
 コネクションズについては、もっと具体的なシステムの話ができれば良かったけど、まあ時間がないからしょうがないか。これについては、関係者の方の貴重な意見が聞けたので、自分なりの考えをまとめようと思う。地域とは何か?

★5月16日(月)
●「ニュースタート事務局」に行く
 千葉のニュースタート事務局に、3人で訪問。代表である二神能基さん、じきじきに興味深いお話をたくさんうかがう。とても、面白かった。その後、施設を見学させていただく。とにかく活動の幅が大きいと実感。
 お忙しいのに、2時間も時間を割いていただき、本当にありがとうございました。
 もう少し、詳しく書くつもり。
 二神さんに、「大学なんてやめろ」と3回くらい言われた(笑)
●「山谷」に行く
 5月初旬、釜ヶ崎に行ったので、記憶の残っているうちに、山谷に行くことにした。地下鉄日比谷線「南千住」駅下車。徒歩15分くらい。
 もちろん、ほとんど情報も知識もないので、とにかく「山谷労働者福祉会館」を中心にえんえんと歩き回りました。簡易宿泊施設も、かなり多かったです。
 大阪での取り組みも含め、いろいろと考えるべきことを感じた。

投稿者 slowlearner : 10:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月14日

若年無業者フォーラム@東京

 
 本日の朝、ようやく小杉礼子編『フリーターとニート』の書評を書き上げた。なんで、1400字に、こんな時間がかかったんだろうか・・・

 明日、2005年5月15日(日)は、東京にてフォーラム。今日から、前日入りします。
 最低限のスケジュールも立てた。

① ラ・トゥール展に行く
② フォーラムに行く
③ NPO法人「ニュースタート事務局」(行徳)をうかがう

 あとは、気分次第で。
 いろいろ楽しみです。
 

投稿者 slowlearner : 09:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月13日

おいしい日本料理屋

 昨日、うまい日本料理屋、発見!
 いいとこ。
 うまい。席も広い。好きな日本酒(獺祭)もある。和食。魚。
 きもち値段は高めかも。

 曽根崎にあるお店「手作り料理とお酒 えん」(大阪梅田店)です。

 みなさん、今度、一緒に行きましょう。

投稿者 slowlearner : 09:44 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月09日

釜ヶ崎ツアー

 5月8日(日)は朝から、「職場の人権」労働教育研究会のメンバーその他とともに、「おっちゃん釜ヶ崎研修ツアー」に参加。総勢10余名。その日の所要時間は、だいたい3時間半くらいか。

 前に2度ほど行ったことはあるが、ちゃんとした説明を受けたのははじめてだ。当日のコース概要は、

〇あいりん総合センター(西成労働福祉センター、あいりん労働公共職業安定所、寄せ場)

〇NPO釜ヶ崎前のシェルター

〇三角公園

〇サポーティブハウス「おはな」(お話をうかがう)

 もちろん本当は、もっと細かな経緯があるのだろうが、「釜ヶ崎」という街について、ボランティアのおっちゃんやスタッフの方々から、いろいろとお話をうかがう。

・日々の生活について
・警察との関係?
・「労働」と「地域」という軸の共同
・「寄せ場」のメカニズム
・その他の制度(高齢者特別清掃事業、アブレ手当支給、シェルター、炊き出しなど)
・バックパッカー受け入れに向けたツーリズム事業(安価な宿泊施設整備)
・投票キャンペーン
・コミュニティ・ビジネス

 安易に印象を述べてもしょうがないけど、いろいろな取り組みがなされているのは確かだ。ただ、スタッフの方の言葉で印象的だったのは、「街を歩いてみても、それで見えるのはほんの一部に過ぎず、すべてではない」ということ。
 性急に全体像を把握しようとするよりも、ゆっくり考える、あるいはちょっとしたできることをするほうが、いいんだろうな。数時間のツアーで、判った気になるほうが怖い気もする。ともあれ、行ってよかったのは間違いない。

投稿者 slowlearner : 06:18 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月03日

当事者=研究者=媒介者のトリレンマ

 6月26日(日)開催予定のトークライブ「人生にYesNo枕! 摂食障害・ひきこもり・ニートの人間関係学」(上山和樹×岸政彦×樋口明彦)のプロモーション活動の一環(?)として、上山さんよりある論題(?)をいただく。最近、考えていたことでもあるので、ちょっと述べてみようと思う。

〇当事者であること
 1970年代以降の障害者自立運動や中西正司・上野千鶴子『当事者主権』(岩波新書)を挙げるまでもなく、現在、当事者であるということは社会的アジェンダに対して大きな意味を持ちつつある。今まで不可視であった領域が可視的になることの意義は非常に大きく、その意義にはいくつかの側面を挙げることができる。

① 問題そのものの顕在化
② 既存の官僚制化した制度への対抗運動
③ 民主的な意思決定プロセスへの参加
④ 当事者のアイデンティティの確立

 ただ留意すべきなのは、こうした動きが当事者と社会との関係性を問い直す以上、当事者運動は集合的行為の側面を内包することになる。つまり、多かれ少なかれ、運動の力学に巻き込まれると言うことだ。

① 個人レベルで考えた場合、当事者の発言は、徐々に社会的意味を強く帯びることになる。つまり、社会的文脈と切り結んでいくことが要請されるようになる。
② 運動レベルで考えた場合、運動が進むにつれて、運動の維持そのものを目的とする「当事者―スタッフ―受け手」の階層化が生まれる。場合によっては、理念の体現を目的とする「当事者」と、組織の維持を目的とする「スタッフ」のあいだに、潜在的な利害対立が生じる。

 したがって、運動組織の拡大が、当初の理念が持っていた「純粋さ」に背反する可能性もあるということだ。「当事者であることは政治的なことだ」という見解を耳にするが、それは言わずもがなの当り前だと思う。本当に重要なのは、誰に対して、どのような影響力を与えるかを見極めることにあると、わたしは感じる。

〇研究者であること
 では、わたしが属している研究者はどうなのか。おそらく、「当事者」×「研究者」という対立軸は正確ではないのではないか。なぜなら、研究者も当事者の一つにほかならないからだ。研究者は、大学あるいは大学院という国家による教育システムに乗り、さらに学会という強力な価値システムに依拠している。こうした文脈から考えると、研究者の社会的機能は、学校での教育と学会向けの研究ということになろう。ただ、ここでも留意すべきなのは、誰に対してかということだ。この場合、学生と学会員である。したがって、わたしは「自由な研究者」というイメージが嫌いだ。というのも、えてして研究者の単なるナルシシズムの発露にすぎないからだ。
 いま必要とされているのは、このような硬直化した既存の役割を踏襲することではない。むしろ、その社会的機能を問い直すことにある。つまり、研究者という当事者として考えることなのだ。

〇古くて新しい研究者の社会的機能
 その新しい役割を考えるには、必ず具体的な文脈から考える必要がある。わたしの場合は、社会的ひきこもりやニートなど、社会参加や就労から排除された状態にある若者を、どのように考えるかという点にある。
 さらに、研究者の仕事は、単に現場を研究すること(社会科学)にとどまるのではなく、それを実効性のある帰結(社会政策)へと関係づけることにあると思う。確かに、これを社会科学の傲慢な濫用として、強く危惧する者もいるかもしれない。だが、翻って考えると中立的な研究などなりえない。純粋な研究が、既存の教育・研究制度に追従しており、社会における価値観や制度を温存しているだけかもしれないのだ。ここで言いたいのは、教育が研究が無用だと言うことではない(むろん、重要な意味がある)。ただ、何らかの価値にコミットすることから撤退するのではなく、価値へのコミットを慎重に吟味して、選ぶ作業こそが重要だと思える。その際、もっとも重要な判断基準が、「利害をもつ他者」にほかならない。
 例えば、若年者就労支援を専門とする私の場合、その「具体的な対象者=受け手」は、以下の5つを想定することができる。

① 社会制度の担い手(行政機関・専門家)
② 社会制度の受け手(当事者・家族)
③ アカデミズム(学会)
④ 一般公衆
⑤ 教育の受け手(学生)

 受け手の種類に応じて、研究者としての役割も大きく変わってくる。①社会制度の担い手に対しては、就労支援の現状と課題について、場合によっては現行システムの欠点に対する代替案を述べるべきだろう。②社会制度の受け手としては、現行システムの活用方法に関する情報提供・アドバイスを行う。③アカデミズムに関しては、自らの価値判断に基づいて、現行システムの評価を述べるべきだろう。おそらく、アカデミズムに特徴的な点は、価値判断そのもの(例えば、「働くべきか、働かないべきか」)をも議論の俎上に乗せることが可能な点にある。④一般公衆に関しては、かなり対応が難しいのは事実である。当然、不特定多数の読者を前提に、自らの価値判断と評価を披瀝すべきだろうが、メディアそのものの影響力など不確定な要因は多い。⑤教育の受け手に関しては、自身の考えを伝達すると同時に、学生自らが考える方法と機会を提供することが目的となる。

〇媒介者として
 ともあれ、私の考える研究者の社会的機能は、関係する領域に応じて多元的に変わるといえる。かつての社会制度(学校と学会)に縛られた研究者を情報の「伝達者」だとすれば、わたしが想定している研究者は社会制度の「媒介者」である。
 媒介者の社会的機能を考えた場合、研究者の役割とは、自身が属する資格に基づくのではない。むしろ、その役割は、社会制度や他者との関係性のうちから派生するのだ。そこにこそ、研究者という当事者が立ち上がるのだと思う。
 言い換えれば、あらゆる人は、何かの「当事者」なのだ。重要なのは、当事者というカテゴリー、資格、地位ではない。自らがよって立つ具体的な場所を問い直す社会的機能にほかならない。たいへん不遜な言い方をすれば、上山さんは、ひきこもりという領域のなかでこの社会的機能を担っていると、わたしは思うし、また期待してもいるのだ。

 ◆

 とりあえず、終わり。こんなんで、ええんかな。

 ◆

 ひとつ、いちばん大切なことを忘れてた。では、この議論が「摂食障害・ひきこもり・ニートの人間関係学」と、どのように関係するのか?
 カッコよく言えば、こうした社会的機能を最大限に活かせる場所、いろんな人がいることで、いろんな"顔"が出る場所としてのイベントを期待しているのだ。社会学者、社会政策学者、実践家、職のない院生、もろもろ。
 何よりも、1drinkだ。アルコールに期待。

 ◆

 もっと突っ込んで議論すべきトピックもあるが。特に、三脇康生さんの「制度論」という考え方は、示唆的だった。10年目にして、F・ガタリのagencementが判ったような気がした。それについては、また書く予定。

miwaki.jpg精神の管理社会をどう超えるか?―制度論的精神療法の現場から
三脇康生編 フェリックス ガタリ フランソワ トスケル 菅原 道哉 ジャン ウリ
松籟社 2000-04


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2005年05月01日

抽象っぽい具象

 今日(2005/05/01)の日曜美術館で、現在展覧会が開催されている「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展」が取り上げられていた。
 番組のなかで、ラ・トゥール絵画の「平面性」、現代絵画との親和性が指摘されていた。確かに、バルチュスを思わせるような平面性。事物の輪郭を追うことによって、抽象的な別のフォルムが浮かび上がる瞬間が気持ちいいのだ。わたしにとっての絵画の意味は、これしかありません。
 5月の中旬には行く予定。楽しみだ~

 また、時期を同じくして、「芸術新潮(5月号)」において、モランディ特集。モランディも、まさに徹底的に単調な静物の組み合わせから、どこまでも伸びる深遠な輪郭線を描き出す。このフォルムを見ると、並みの抽象絵画ではかなわない世界が開けてくる。そうそう、具象と抽象なんて区別は、あんまり意味がないんだよな。文章は、『 モランディとその時代 』を著した岡田温司。最近は、アガンベン翻訳で有名だけど。

 ちなみに、いまブレイクしている「吾妻ひでお」の記事「ギャグ漫画家の絶望と希望と」も併載。『失踪日記』だ。

投稿者 slowlearner : 09:44 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月26日

いろんなこと

 漫画家の岡田史子氏が逝去。
 
 作品ごとにスタイルを変える「スタイル」が、かっとばしてました。
 あの陰影が漫画らしくて、よかった。
 大学1回生のとき、鹿児島の古本屋で、サンコミックスの3部作を喜び勇んで買った記憶。


 今日、4月26日(月)の深夜1:58から、読売テレビで、映画『フレンチ・カンカン』が! 最後のカンカン・シーンを見ると、あまりのライヴ感に泣けます。フランソワーズ・アルヌールとジャン・ギャバンの対比も、たまりません。

投稿者 slowlearner : 08:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月22日

労働教育ワークショップ

 4月17日(日)、労働教育ワークショップの研究会。

 わたしは、「ニートの親向けワークショップ」の報告を行う。

 2005度は、小学生・中学生むけの労働教育ワークショップをする機会があるかも。まだ、ぜんぜん未定ですが。

 いろいろと、研究会で続けてきた成果をまとめる時期かもしれない。
 展開する可能性は、本当に広そうだ。

 5月には、メンバーの発案で、釜ヶ崎ツアーを行うことに。期待大。

投稿者 slowlearner : 10:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月18日

『職場の人権』第31号の在庫確保

 ようやく、『職場の人権』第31号の在庫を確保しました。よかった。

 『職場の人権』第31号は、送料を含めて、560円で郵送いたします(そのほか、郵便振込手数料が60円かかります)。

 いまなら、下記の冊子や論文を無料でおつけいたします。(一部、変わるかもしれませんが・・・)

●『夢耕場』2005.3号(最新号)
●「現代社会における社会的排除のメカニズム―積極的労働市場政策の内在的ジレンマをめぐって」『社会学評論』217: 2-18
●「誰がひきこもりをケアするのか?―家族におけるジェンダー公正の視点から見たひきこもり支援の構図」『国・自治体のジェンダー政策』F-GENS Publication Series 3,お茶の水女子大学
●「子ども時評:『若年者を中心とした"人間力"強化の推進』を読み解く」『子どもとおとなのパートナーシップ誌 はらっぱ』247
●「働く、働かない、働けない―若者の就業状況と今後の職業教育」『解放教育 キャリア教育と進路保障』446

などなど

 さらに、ご希望の方には、『関西《社会的ひきこもり》支援ガイドマップ(第2版)』もお送りします。こちらは、1,000円となります。

 ご希望の方は、メールでお知らせください。

 よろしくお願いいたします。

投稿者 slowlearner : 10:29 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月17日

『職場の人権』第31号の在庫状況

★お知らせ

 『職場の人権』(第31号)をご注文いただいているみなさま、お待たせして申し訳ありません。
 本日(4月17日(日))、在庫を確保します。

★追加

 せっかくですので、最新刊の『夢耕場』2005.3も、同封させていただこうと思います。発送は、2~3日後に行います。
 遅れてたいへん申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

 取り急ぎ、ご報告まで。

投稿者 slowlearner : 08:07 | コメント (0) | トラックバック

「《若年無業者》の実情と支援を考えるフォーラム」@大阪、終了

 いや~、ほんま疲れました。
 すっかり、玄田さんにクワレテしまいました。
 う~ん、やはり場数が足りないのか、まだまだ修行が必要だ。
 がんばります(笑)

 スタッフとして動かざるをえなかったので、ゆっくり講演も聞けませんでした。なんか、もったいない。まあ、打ち上げで、派遣の話をいろいろできたのは、考えるヒントになったかも。

 本日、ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。

 また、5月15日(日)に東京で「《若年無業者》の実情と支援を考えるフォーラム@東京」を行います。関東近辺にお住まいの方、ぜひどうぞ。

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2005年04月16日

『夢耕場』2005.3号

現在、無料配布中。
ただし郵送をご希望の場合は、郵送料・手数料500円でお送りします。
A´ワーク創造館までお尋ね下さい。

yumekouba.jpg

yumekouba_index.jpg

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『関西《社会ひきこもり》支援ガイドマップ(第2版)』

定価¥1,000円となります。
4月16日(土)の「《若年無業者》の実情と支援を考えるフォーラム」@大阪にて販売します。

hikikomori_guide_revised.jpg

hikikomori_guide_index2.jpg

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2005年04月15日

フォーラム前夜

 とうとう、「《若年無業者》の実情と支援を考えるフォーラム@大阪」が明日に迫った。いま、A´ワーク創造館は、準備でてんやわんや。5分刻みのスケジュールまである・・・

 あと、本日、

『関西《社会ひきこもり》支援ガイドマップ(第2版)』
『夢耕場』2005.3春号

が納品された。両方とも、赤系色の春らしい感じだ。

 また、詳しくは本BLOGでも紹介するけど、今回の『夢耕場』は、「ニート特集」。
 玄田有史さんの講演録、小杉礼子さんの論文、また井村良英さんの「体験!これから学級」レポート(最近、朝日新聞で紹介された!)、「「これから学級」参加者の声、白水崇真子さんの「A´ワーク創造館、若年者支援事業」の変遷史、そのほか、上山和樹さん、金城隆一さん、永冨奈津恵さん、森田俊彦さん、私による「社会的ひきこもり支援ネットワーク」座談会など。

 興味のある方は、ぜひどうぞ、と言いたいところだが、詳しい頒布方法はまだ知りません。また、お知らせします。

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2005年04月08日

親向け就労支援ワークショップ、マニュアル作成

 2 月12 日(土)と3 月26 日(土)に実施した「家族から始めるニート就職支援ワークショップ わが子への仕事サポート 1、2、3!」の報告書を作成することになった。
 今日、その打ち合わせをNPOスタッフの方々と行う。

 大阪府による提案公募型事業のため、報告書の提出が義務付けられているらしい。とはいえ、単なる「誰も読まない」報告書を書いてもしゃあない。

 なので、わたしとしては、報告書というよりは、マニュアルのつもりで書こうかと思う。そのほうが、ワークショップのプロセスが明確になるし、結果的にワークショップの趣旨や結果もはっきりするのではないかと思う。
 それになぜ若者本人ではなく、親向けなのかという本質的な問題も。この点が、日本における若年者政策の根幹にある。つまりは、アウトリーチの問題なのだ。
 ヨーロッパではソーシャルワーカーなどの専門職が媒介者mediatorになりえるのに対して、日本ではその担い手が極端に希薄だ。家族が媒介者になるというのは、奇妙な状況ではあるのだが(それ以上に、支援を行ううえで、構造的な困難を抱えているが)、現状ではそうなっている。今回のワークショップも、その延長線上にあるものである。とはいえ、コミュニティやNPOを活用した新たな選択肢も、これからは重要になるだろうが。

1.挨拶
2.アイスブレイク
3.ワークショップ
4.ジョブカフェ見学説明会
5.レクチャー
6.まとめ

という手順をまとめて、親向け支援のマニュアル集として配布・使用できればなと思う。もちろん、親の方が読んで何らかの示唆を得られるようなものであれば、なおいっそういいわけだが。

 ただ問題は、〆切。ゴールデンウィーク明けという話だけれど、翻訳作業が立て込んでいるいま、果たしてできるだろうか・・・けど、使えるものを作りたいとも思う。思案をするはここぞかし。

投稿者 slowlearner : 01:38 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月07日

『関西《社会ひきこもり》支援ガイドマップ(第2版)』完成

 本日、ようやく『関西《社会ひきこもり》支援ガイドマップ』の第2版の校正作業が終了した。明日、最終確認して印刷屋へ。結局、期限ぎりぎりまで作業が続いて、テンパッてたが、なんとか完成。疲れた~

 ガイドマップ第2版は、4月16日(土)《若年無業者》の実情と支援を考えるフォーラム@大阪の会場(エル・シアター)で販売します。長らく、品切れ状態でしたが、それもようやく解消。

 ガイドマップの体裁は、基本的に同じですが、以下の点が変更されました。

① 公共機関に「職業カウンセリングセンター」を追加

② すべての公共機関・民間団体のデータを最新情報(2005年4月)に更新

③ 表紙が「さくら色」に!装いも新たに新登場

 したがって、今回のガイドマップでは、公共機関が8、民間団体が20の、合計28機関・団体が掲載されています。本当は、民間団体も増やしたかったのですが、もろもろの都合で叶いませんでした。残念。

〇『関西《社会ひきこもり》支援ガイドマップ』の掲載団体一覧

01 大阪府子ども家庭センター
02 大阪府立子どもライフサポートセンター
03 大阪府こころの健康総合センター
04 青少年相談センター
05 中央児童相談所
06 大阪市こころの健康センター
07 職業カウンセリングセンター
08 A´ワーク創造館
09 淡路プラッツ
10 石井子どもと文化研究所くるみ
11 居場所をつくる準備室
12 エルシティオ
13 京口スコラ/京口カウンセリングルーム
14 京都教育サポートセンター
15 師友塾 ハートケアフレンドセンター
16 第三空間/つばさの会大阪
17 高槻オレンジの会
18 青少年自立援助センター ブルーム
19 ニュースタート事務局 関西
20 NOLA(ノラ)
21 ノンラベル
22 ハートツリーハウス
23 フォロ
24 フリーランス
25 フルハウス
26 フレンドスペース(大阪センター)
27 みらいの会
28 ユース・ラボ21

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2005年03月27日

第2回、ニートの親向け就職支援ワークショップ

 3月26日(土)、ニートの親向けワークショップの2回目を終了した。

 プログラムの進行は、基本的に前回と同じだが、やや配分を変えた。というのも、ワークショップ部分を増やしたのである。

1.挨拶
2.アイスブレイク
3.ワークショップ
4.ジョブカフェ見学説明会
5.レクチャー
6.まとめ

今回のワークショップの目的は、大きく言って4点あるように思う。

① 子どもの状況を客観的に知ること
 というのも、合計2回のワークショップで見えてきたのは、ニートやひきこもりという呼び名には、それぞれに異なる状況が一緒に含まれている事実である。だいたい、次の三つのグループに大きく分けることができる。

 ひきこもり(友人がいずに、働いていない)
 ニート(友人はいるが、働いていない)
 離転職リピーター(アルバイトを繰り返している)

今回のワークショップでは、ひきこもり、ニート、離転職リピーターの順番で多かった。実際、こうした状況によって、支援のあり方は大きく変わってくる。

② 自分の状況を客観的に見ること

 上記のことと関連して、親自身について知ってもらう必要がある。というのも、親自身の気持ちや望みに自覚的にならなければ、親ができることもはっきりしないからだ。今回のワークショップでは、

 親/子どもの違い
 親/子ども/支援者(第三者)の違い

に焦点を当てている。
言い換えれば、親の方自信にも、悩みや苦しみがあると「認める」ことだと言い換えてもいい。無私的な人など、存在しないのだから。

③ 経験をすること

 何よりも、親が社会や世間の知識から考え、行動するのではなく、実際の経験から考え、行動するような機会が重要だと思う。つまり、親と子どものコミュニケーションのあり方を、変えるきっかけを作ると言えるかも知れない。なぜなら、本当に「経験」を語ろうとすれば、その一回限りの特性のゆえに、相手(子ども)が経験の内容を共有できていないという前提をもとに、コミュニケーションする必要があるからだ。
 また、共通理解を前提としないコミュニケーションの取り方そのものが、そうしたコミュニケーションの有効性を表現している。つまり、行為遂行的な次元でのやり取りが可能となる。
 今回は、ジョブカフェ体験をしてもらったが、実際にかつてハローワークに行ったことのある人は全体の4分の一くらいだった。これだけ、就労、就労といわれている現在でも、認識と経験のギャップは大きい。それに、経験から発言することは、その人にささやかな自信を与えるもする。
 むろん、これは自らの経験を相手に「強要」することではない。そうではなく、自らの経験を「演じてみせる」のだ。

④ それぞれの状況に応じた支援情報を

 ワークショップは、上記のような目的を果たすために行っている。そうしたプロセスを踏まえたうえで、それぞれの状況に応じて、公共機関や民間団体の支援情報を提供する。
 いくつかの要因をおさえながら、支援の流れを提示することも欠かすことはできない。

もうちょっと、続く・・・

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2005年03月22日

研究会「フリーター漂流」が終わって

樋口明彦@阪大&職場の人権です。
3月21日(月)の特別研究会「NHKスペシャル『フリーター漂流』を見る、聞く、議論す
る」にご参加いただいた方々、本当にありがとうございました。
当日は、全部で56人の方々にお越しいただきました。とても、感謝しています。

ご報告いただいた脇田滋さん、泰山義雄さん、その他ご発言いただいた方々、ありがとうございました。

つきましては、簡単なものではありますが、いずれ、Blogにも簡単な報告を載せたいと考えています。つきましては、少々お待ちを・・・

今回の研究会では、かなり多くの論点が出たと思います。
さらに、若者と大人というジェネレーションの違いだけでなく、労働組合、研究者、一般の正規職、非正規職などなど、各人ごとの立場の違いも浮き彫りになりました。もちろん、同じ立場のなかでも、違う意見があります。

わたしの当初の目的は、「若年者問題」と「労働問題」を架橋するというシンプルなものでしたが、その隔たりのあり様を意識することになりました。決して、隔たりが深いとは思わないのですが、一筋縄ではいかないと思っています。

このあたりについて、私の考え、および今後の方向性に関しては、報告とともに書きたいと思います。かなり、戦術論的なはなしになるかもしれませんが。

また、ご参加いただいた皆様には、ぜひご意見・ご感想をいただければ幸いです。
ディスカッションの時間が少なかったので、それを補うためにも、ぜひお願いいたします。

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2005年03月19日

『フリーター漂流』研究会、満員御礼

 明日、3/21(土)に開催予定の特別研究会「NHKスペシャル『フリーター漂流』を見る、聞く、議論する」ですが、おかげさまで参加申し込みがいっぱいになりました。いま、52名で、実はキャパを超えています。
 ですので、当日に直接来ていただいても、席がない恐れがあります。ご了承ください。

 お申し込みいただいた方は、本当にありがとうございます。

 明日は、はじめてお会いする方が多く、いまから楽しみです。

 当日は、よろしくお願いいたします!

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2005年03月12日

これからあること

もう、3月もなかば。人生の羈旅半にあたりてとある暗き林のなかにありき~

これからあることを、書いてみようと思う。


1.研究会「NHKスペシャル『フリーター漂流』を見る、聞く、議論する」

 3月21日(月・祝)に実施。フリーターと請負労働の関係から、若年者問題と労働問題の接点を探る試みです。従来の若年者問題の捉え方に飽き足らない方は、ぜひご参加ください。できるだけ、異業種交流の場にしたいと思います。

パネラー:脇田滋さん(龍谷大学)、泰山義雄さん(北摂地域ユニオン)、現場で働いている方々

2.金沢21世紀美術館

 今日から、行ってきます。
 「現代」美術館として、どのくらい機能しているのか、楽しみだ。開館記念の展覧会もさることながら、常設作品も期待をもっています。ジェームズ・タレルとか。
 また、NHK「クローズアップ現代」にあったように、住民参加型の公共施設という側面もあるようだ。今年度は、コミュニティ・ビジネスをいろいろと調べようと考えているので、こっち方面でも面白いことがあればな。

3.『関西《社会的ひきこもり》支援ガイドマップ』改訂

 長らく品切れでしたが、4月中旬をめどに改訂&増刷します。ご希望の方は、また当Blogで告知しますので、ご注意ください。

4.関西社会学会@大阪市立大学 5/28(土)・5/29(日)報告予定

 大阪大学で実施したフリーター調査に基づき、共同報告をする予定です。私のテーマは、「フリーターと社会的ネットワーク」。社会的ネットワークの有無と従業上の地位の関係を探るつもりです。したがって、社会的ひきこもりやニートとの議論も、必然的に絡んできます。

5.「ニート支援の理論と実践(仮)」
 (財)青少年問題研究会が発行している『青少年問題』6月号に、小論文を書くことになりました。特集テーマは、「ニートをめぐる諸問題」。
 いろいろ書きたいことはあるけど、理論的側面(社会的排除/社会的包摂アプローチの援用)と実践的側面(大阪での最新動向)をうまく取り合わせた内容にしたいと思っています。

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2005年03月06日

確定申告の季節

 またもや来ました確定申告。
 面倒くさいけど、還付金は欲しい、この複雑な気持ち。納税は国民の義務ですが、きっちり確定申告をして返してもらうべきものは、きちんと返してもらうのも、市民の義務?と言えます。

 というわけで、3月5日(土)は、朝の9時から、「文化事業従事者+フリーランサーのための確定申告初級講座」@remoに出席。
 専門の税理士の方によるレクチャー、その後は個別相談。
 朝が早いせいか、参加者は5名と少ないんですが、私としては(申し訳ないが)ありがたい。いろいろ、「いまさら人には聞けない」ことも、堂々と聞けるし。
 で、確定申告の基本説明、給与所得と事業所得、経費の考え方、雑所得の待遇など、自分の収入にあわせて具体的なアドバイスを受けることができて、ほんと良かったです。
 これで、20000円くらいは、還ってくるか・・・貧乏人には、ありがたい。でも、どうせすぐなくなるが。
 また、来年度にむけて、がんばろう。

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2005年02月25日

レポート「《ひきこもりだった人たち》への就労支援」

 2月21日(月)は、大阪市こころの健康センターで、ひきこもりの就労支援(思春期問題講座)に関するお話をしてきました。
 参加者は、40名強くらいでしょうか。
 当日のプログラムは、以下のとおりです。


1.《社会的ひきこもり》支援の現状は?   
                        
2.若年者のタイプ                         
2-1.《社会的ひきこもり》                    
2-2.ニート
2-3.発達障害       
            
3.《社会的ひきこもり》支援のあり方

4.《社会的ひきこもり》支援の現状と課題
4-1.公共機関による支援の現状と課題
4-2.民間団体による支援の現状と課題
4-3.公共機関と民間団体による支援のパートナーシップ

5.《社会的ひきこもり》の就労支援を考える
5-1.《社会的ひきこもり》における就労の実態
5-2.《社会的ひきこもり》支援における複雑さ
5-3.《社会的ひきこもり》の就労支援

資料編


 当日は、冒頭に、「若年者支援マップ」という図を提示して、目に見える形で説明しました。
なかでも、特に重視したのは、支援の順番(ステージ)の複雑さについてです。

●支援における順番の複雑さ
●支援の担い手の複雑さ
●支援における持続性の複雑さ
●支援における目標の複雑さ
●ライフコース選択の複雑さ=重要さ

 こうした要因を、もっと分かりやすく図示して、説明することが目標です。
 つまり、「使える」資料提供をしたいと考えています。

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2005年02月16日

「鬼平犯科帳スペシャル、山吹屋お勝」

 今日は久々に時間があるので、事務作業に明け暮れる。

 あと、録画しておいた「鬼平犯科帳スペシャル」をようやく見る。
 さすがにスペシャルだけあって、演出が細かい。お勝と利八が出会うシーンがやっぱいい。光の演出と音の演出が絡み合っている。
 お勝が部屋に入ってきて扉を閉めると、いままで明るかった部屋はとたんに陰影に満たされる。同時に、いままで聞こえていた雑踏の音や子どもたちの遊ぶ声も鳴りを潜める・・・ このあとの道行きを暗示するかのように。

 やはり、日本での男女ドラマには、道行きという言葉がぴったりだと改めて思う。決して恋愛ではない。恋愛は、二人の内面に焦点が行くんだろうが、道行きの目的は、運命的な「ことの次第」なのだ。
 そのとき、男女には自らを省みる時間が与えられない(つまり、内面はない)。それほどまでに、道行きの流転は早く突き進む。彼らの思考よりも、感情よりも、運命は早く進んでしまう。そして、そこには悲劇的結末しかない。

 ただ、溝口健二の『近松物語』や伊藤大輔の『切られ与三郎』を見ると、そうした悲劇的な道行きにこそ、滑稽な瞬間が宿ることもある。ラシーヌなんかの悲劇を読んでいても、ぷっと噴き出す瞬間が訪れる。人間の悲劇を見つめる悦楽?

 いったい、そこに、われわれは何を見るんだろうか。

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2005年02月13日

●結果報告、ワークショップ「家族から始めるニート就労支援講座」

 2月12日(土)は、エルおおさかにて、ワークショップ「家族から始めるニート就職支援 わが子への仕事サポート 1、2、3!」を実施した。保護者向けのワークショップで、初めての試み。とりあえず、その報告。

●経緯
 当初は、大阪府逓送便ルートのチラシ配布だけで、申込状況も芳しくなかった。その後、知り合いの行政機関や民間団体の方々にチラシを送付して、なんとか8名くらいの参加希望者を募ることができた。まあ、このワークショップなら、このぐらいが適正かと思っていた。
 ところが、2月10日(木)の朝日新聞に、告知記事が出たことで、応募が殺到することに。結局、2月12日ワークショップはすぐに一杯になって、一部の方にはお断りするにまで至った。また、3月26日の分もすぐに満杯になった。

●当日の様子
 最終的に、参加者は14名。各自、3グループに分かれていただく。
 プログラムは、全部で4部構成にした。
①「考える」ワークショップ(60分)
②レクチャー(40分)
③JOBカフェOSAKA見学説明会(30分)
④「する」ワークショップ(50分)

 以下、もう少し詳しくプログラムを見ていくようにしよう。

①「考える」ワークショップ
 最初に、アイスブレイクとして自己紹介ゲーム。これで、少しは互いに話しやすくなった模様。
 その後、「考える」シートの記述を通じて、各自、今の状況(困っていること)を自身のなかでゆっくりと整理してもらう。
 そして、そこで書いたものをグループ内で一人一人発表してもらい、互いに問題の共有化を進める。それは、自身の問題の相対化にもつながる。

◇この作業の目的は、自分自身の問題を整理してもらうと同時に、「親の立場」と「子の立場」の違いに気づいてもらうことにある。このライトモチーフは、今回のワークショップの核でもある。

②レクチャー
 ここで、さらなる全体での共有化を図るため、一人一人の「困っていること」を聞いて、ホワイトボードへ順番にマッピング。つまり、それぞれに違うニートの現状を、目の前で視覚化するのだ。
 このあと、『おおさか就労支援ガイドマップ』を配布して、自分にふさわしい相談場所に関する情報を提供する。

◇今回の目玉は、何と言っても「親だけでも相談できる場所」を提供すること。ハローワークなど、ほとんどの公共の就労支援機関は本人が行かなければ、何もしてくれないのが現状なのだ。

③JOBカフェOSAKA見学説明会
 その後、みなさんとJOBカフェの見学に出かける。当日は、土曜日なので、職を求める若者でいっぱい。若者もこちらを不思議そうに見ている。まあ、 年配の方々がぞろぞろ歩くのは異様な光景ではあるかも。
 JOBカフェの担当者の方をナビゲーターに、場内を巡りながら、JOBカフェの説明をうかがう。最後に、オープンスペースで、補足説明やいままで来た若者のお話を聞き、簡単な質疑応答。

◇印象的なのは、みなさん、非常に熱心に見たり聞いたりしていること。おそらく、子どもの就職についていろいろ考えていても、実際にハローワークやJOBカフェには、行ったことがないのだろう(当然だけど)。今回は、自分の目で見て、耳で聞いてもらったため、子どもに自信をもって言える体験をしていただいたと思う。帰る際にも、熱心にちらしを持って帰ったりしていた。付け加えると、アンケート結果でも、JOBカフェ体験はとても評価が高かった。

④「する」ワークショップ
 帰ってきたら、就労支援情報の補足を行う。
 その後、本日のワークショップの振り返りのため、「する」シートに記入していただく。つまり、自分のなかで、これから「する」ことを書いていただき、自分との「約束」をしてもらうのだ。もちろん、感想も書いてもらい、今日の経験を形に残して、家に持ち帰ってもらう。
 最後に、簡単な質疑応答。なんとか、時間内に終了した。

◇やはり、話し合う時間や支援情報の説明に関しては、やや時間が足りないかなという印象はぬぐえない。

●ワークショップを終えて
 企画を含め、運営をここまでするのは、初めてなんで本当に疲れた。ガイドマップ作りにも、思いのほか時間がかかり、いくつかの改善点も必要だろう。とはいえ、ワークショップ終了時の雰囲気や、アンケート結果からは、まあ成功かなという感じがする。ワークショップについての評価は、

とても良い    7
良い        7
あまり良くない 0
良くない     0

 自由記述欄にも、みなさん書いていただいた。これで、せっかくの連休の中日にわざわざ参加していただいた方々に、最低限の責任は果たせたかなと思う。ほっとしました。

 わたしは、よく若年者就労支援に関しては、やる気や意欲なんかではなく、少しでも外に接する機会が重要だと言っている。というのも、やる気なんかは、何かを始めてみないと生まれようもないからだ。
 今回のワークショップで感じたのは、機会の重要さは、決して若者だけに当てはまるのではなく、大人=親にも当てはまるということだ。今回のJOBカフェ体験は、聞きかじりの「知識」ではなく、実際の「体験」として、子どもに向かって言えるのではないか。そのとき、裏の意図ではなく、単に感じたことを伝えることができて、その簡単なコミュニケーションが、少しでも家族の風通しを良くしてくれればいいんだが。
 このワークショップで、少しでも親と子がそれぞれ別の人間だという点をふまえた上で、親からできる家族内の環境作りをしていただければと思う。確かに、ここで親ができることは間接的なものだし、また劇的な効果を望むこともできないだろう。とはいえ、逆に言えば、ゆっくりと環境作りをできるのは、親でしかない。そうした意味では、親が社会へと持続的に関わり続けることは、必要なことだといえる。みなさんは、親であると同時に、一人の人間でもある。

 そのように考えると、今回のワークショップの課題も見えてくる。
 第一に、1回きりのワークショップに留まっているため、その後の持続性をサポートすることができない。これは、ワークショップをシリーズものにするなどの対案を考えることはできるが。
 第二に、そうしたことはもはやNPO活動の領域になるだろう。やはり、しっかりした運営基盤を持つNPOと公共機関との連携を欠かすことはできないように思う。



◇今回のワークショップはもちろん、ひとりではできなかった。ファシリテーターをしていただいた河野尊さん、貝田歩さん、本当にサンクス。無駄のない適切なサポートがなければ、エライことになっていたと思います。

◇また、前日の2月11日(金)に、「職場の人権」ワークショップ分科会のみなさんには、予定プログラムを事前に報告させてもらって、貴重なコメントをいただきました。振り返ってみると、あれがいい予行演習になっていたように感じます。こっちもサンクスです。

◇4月には、事業報告書を作成する予定です。

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2005年02月07日

コミュニティ・アンクル・プロジェクト

 2月6日(日)は、A´ワーク創造館にて、コミュニティ・アンクル・プロジェクトの説明会。予想外に、多くの方が参加するのに驚く。I氏の人徳か?!

 コミュニティ・アンクル・プロジェクトは、NPO青少年自立援助センターが行っている地域を基盤とした若年者就労支援システム。
 アンクル(職親)、研修生、ユース・コーディネーターからなるシステムは、とてもブリリアントなもので、まるでイギリスの話のようだ。昨年、福生に話を聞きにいったときより、着実に業績もあがっている。

 その後は懇親会。貴重な話も聞けて、楽しかった。
参加者の皆さん、お疲れさまです。大阪で何ができるのか、できているのか考える一日だった。

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2005年02月01日

神戸、ヤンジョブ、コミュニティ・サポート

先週は、いろいろ活動した。疲れた。
1月31日(月)は、神戸を回った。

まずは、久しぶりに「ヤングジョブスポット神戸」に顔を出す。
久しぶりだったので、ほんとうに恐縮です。
また、企画を出さねば。
第二新卒向けのセミナーをしていた。

そのあとは、「CS神戸」に始めて行った。
コミュニティ・ビジネス研修の最終日で、活気とテンポにあふれている。
なるほど、このリズムか!
で、某大学で開始される就職支援の動向をお聞きする。
なるほど、いろいろ課題があるとはいえ、すでに動き出しているのが重要。
大学とコミュニティが進む一つの方向性かな。

いろいろと示唆を受けた一日だった。
ちゃんとコミュニティ・ビジネスを考え、整理しようと心に誓う?!

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2005年01月26日

つなぎ

1.クドカン映画が、春に公開するらしい。ぜんぜん知らんかった。

タイトルは、「真夜中の弥次さん喜多さん」

原作は、いわずと知れた名匠しりあがり寿。
脚本・監督が宮藤官九郎。
原作の持ち味である「暴走」と「ノスタルジー」をどう結びつけるか、期待。得意そうだけど。

2.ヤングジョブスポット神戸のホームページが新しくなった。

幽霊アテンダントなんで、宣伝ぐらいしとかんと。
イベント・カレンダーは見やすくなったけど、ちらしがいちいちPDFファイルなんだよな。
なんで、ちょっと負荷が大きく感じる。

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2005年01月24日

労働教育ワークショップ

 1月19日(水)は、高槻市のX高校にて、ファシリテーターとして労働教育ワークショップのお手伝い。
 2時間というタイトなスケジュールのなか、
① アルバイト・クイズ
② 職場ロールプレイ・クイズ
などを敢行。
 すでにスケジュールは決まっていたんで、ほんとにお手伝いだけだったが、こういうプログラムはやっぱ必要だと感じる。

 去年は、専門学校の社会学講義でも、「ワーク・ライフ・バランス」をテーマにした軽いワークショップを導入した。ワークショップの長所は、ある程度、自分の身近な問題と理論的な知識を結びつける点にあると思う。

 最近、若者に関する言及のなかで、やる気やインセンティヴという言葉が付きまとっている。つまり、自発性がないということだ。厚生労働省によるニート理解はその典型だろう。
 だが、教育の問題は、決して自発性がないことを確かめることではないように思う。わたしとしては、自発性があろうがなかろうが、たいした問題ではない。それはほとんど確率の世界だ。
 むしろ、現在の教育の領分は、具体的な関心と知識を結びつける仕組みづくりにこそあるのではないだろうか。そうした仕組みへの関心こそ、教育への関心だと思う。
 どんな社会がいいのか、どんな人間がいいのか、「理想」というコンテンツにしか目を向けない人は、教育嫌いなんだろう。

 今年も、少しでも、新たな仕組みにチャレンジしようと思う。毎年、一つずつ。

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2005年01月23日

「JOBカフェOSAKA」のアウトリーチ作戦

 どんなふうにアウトリーチをしているんだろう?
 積極的に声をかけるんだろうか。
 気になるので、試しにブース前をふらついてみようと思う。でも、声をかけられないかもしれんな・・・

■JOBカフェOSAKA『仕事発見カフェ』臨時オープンのお知らせ
―梅田ビッグマン前に適職診断専用カフェを設置―

 若者のシゴト探しのサポート拠点「JOBカフェOSAKA」では、より多くの若者に適職診断を体験していただくため、1月24日(月)から30日(日)の間、阪急梅田駅コンコースの梅田ビッグマン前に特設ブースを設置し、適職診断専用カフェ「仕事発見カフェ」を臨時オープンします。
 「仕事発見カフェ」は、コンピューターによる適職診断を体験でき、診断結果に応じたフィードバックセミナー等の案内も行います。
 JOBカフェOSAKAと同様、カフェスタイルのおしゃれな空間を創り出し、フリードリンクも提供します。

◇日時 平成17年1月24日(月)~1月30日(日) 11:00~20:00

◇場所 阪急梅田駅コンコース 梅田ビッグマン前特設ブース

◇対象者 15歳~34歳までの学生、フリーター等

◇内容 コンピューターによる適職診断
      診断後のフィードバックセミナー等の案内

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2005年01月12日

「剣客商売」と「タイガー&ドラゴン」

 ずっと仕事が続いた反動で、ドラマを堪能する。

 1/08(土)~1/10(月)の3日間、第3回日韓ひきこもり会議があって、疲労困憊。簡単な報告については、当ブログでぼちぼちするつもり。

 特に、キム・ヒョンス(精神科医)さんの「韓国におけるインターネット中毒」牟田武生NPO教育研究所)さんの「日本における不登校・ひきこもりとインターネット」宮台真司(社会学者)さんの「alternative way of lifeとしてのひきこもり」は、それぞれとても興味深かったことだけは言っておこう。

 1月11日(火)は、「剣客商売」スペシャル。なんか、いまひとつな感じだった。
 大まかに言えば、二つのドラマが平行して進む。一つは、母が駆け落ちしたため、ある村に流れ着いた父と娘、そして母との再会。もう一つは、辻斬りをして多くの人を殺めた父を持つ息子の話。
 話自体は地味でいいと思うのだが、演出にメリハリがない気がする。剣客商売のいいところは、あえて淡白な描写に徹して、あくまで感情的表出を抑制するところ。というのも、あえて出来事を淡々と描くことで、なりゆきの運命的な側面を浮かび上がらせるからだ。
 おそらく、剣のむなしさが核なんだろうが、それが余韻として残らず、むしろ秋山小兵衛が語ることで合点がいく始末。それは、やっぱまずいだろう。最後、屋内での殺陣シーンで、小兵衛の剣さばきを引きショットによって映していたが、そこは良かった。次回に期待したい。
 2月は、鬼平のスペシャルがあるみたい。
 
 蛇足ながら、なんでブログとかで寺島しのぶ人気がないのか、いつも不思議だ。寺島しのぶ、ほんといいと思うけどな。わたし、支持します。

 1月9日(日)は、「タイガー&ドラゴン」で、クドカン脚本。映画版の「木更津キャッツアイ」は、まったく面白くなかったが、今回は持ち味がすごく出てた。落語に目をつけたのがいい。
 冒頭のシーンで、ヤクザ扮する長瀬智也に追い込みをかけられている西田敏行が喫茶店から抜け出して、落語の舞台に駆けつけるシーンは秀逸。まるで、不思議の国のアリス。ハリウッドのスクリューボール・コメディじゃないけど、追いかけるときの躍動感はたまらない。映像表現の特権ですな。
 阿部サダヲの「~チャカ・カーン!」は、不覚にも笑ってしまう。
 久々の面目躍如でしょうか。ドラマにして、ドタバタ・コメディにしたら、いいんじゃないか。

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2005年01月11日

ニートへの新しいアウトリーチ?

日経で、こんな記事が出ている。

 「政府、ネット活用で若年層の就職支援」

 いまや、職業紹介でも、インターネットが広く活用されつつあるので、別段驚くことはないのだが、この記事には別のニュアンスも含まれているように思える。

 記事の途中に、フリーターだけではなく、ニートについてふれ、「プランに基づき、経済産業省が若年向けの就職支援センター「ジョブカフェ」を設置するなど、各省は重点的に支援策を打ち出している。ただ公共施設やサービスを敬遠する若者が目立ち、政策効果を限定的にしているとの指摘も出ている」と締めくくっている以上、何か新しいアウトリーチ手法なのかと勘ぐりたくなる。

 アウトリーチとは、「支援の手を必要としている対象者にまで届けること」を言う。これだけだと当たり前のように聞こえるが、この当たり前が若年者就労支援の大きな壁となっている。というのも、フリーター、とりわけニートなどは、ハローワークや職業訓練など公的な就労支援サービスを「自発的に」受けることは少ないからだ。どれだけ、公的サービスが充実したとしても、誰も活用しなければ無意味だが、なかばそんな状態が現実化しつつある。もちろん、サービスを受ける側からすれば、そんなサービスの存在も知らないのだから、「早く教えろ!」ということになるけど。

 ニート支援元年となりそうな2005年。ここでも最大のネックは、いかに若者へアクセスすることができるか、つまりアウトリーチの問題にほかならない。公的機関による機動力(=アウトリーチできる能力)に限界がある以上、支援は民間のNPO頼りなのが実情。

 確かに、インターネットの利点は、なんと行ってもアクセスの容易さにある。手間もかからず、コストも低い。フリーターやニートだけではなく、ひきこもりであっても、インターネットのリテラシーさえ持っていれば、情報取得が可能となる。

 まあ、気になるのはその内容。情報交換できる掲示板らしきものはあるみたいだが。続報を待ちたい。

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2005年01月02日

鎌倉雑感

CIMG0060.JPG

 去年は、よく鎌倉に行った。何でか自分でも良く分からないが、6回くらいは行ったかもしれない。
 鎌倉は、きれいな街として知られている。数多くの文人も居を構えた場所でもある。確かに、おそらく建築の規制が強いのか、高いビルもあまりない。
 ただ、鎌倉って、旅行者にとっては、いい街かもしれないけれど、住んでみると案外生活しずらいんじゃないかって言う人がいた。その通りだと思う。あの自然は、すべて他人用なのだ。
 京都が嫌いな私には、その話がとっても納得がいった。でも、納得がいっただけで、何かがはっきりするわけじゃない。やっぱり、鎌倉に行きたいなと思う。

 海なのだ。
 突然、謎が解けた。京都には山しかないが、鎌倉には海がある。そして、海岸線に沿って街が広がる。
 水平線、海と空が接するあの線が好きなのだ。まあ、そんなことだ。

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2004年12月22日

インターンシップから残るもの

 テレビ大阪の「ビジネス525」というニュース番組で、大学でのインターンシップの取り組みが特集されていた。
 関西大学キャリアセンターなどの試みよりも、インターンシップ・ビジネスの興隆が目に付いた。
 大学生の場合だと、企業と学生をつなげるマッチング・ビジネス、小学校や中学校の場合だと、特に事前に行う学習のための教育ソフト開発ビジネスなどが取り上げられていた。まあ、いまだとなかなか現場をもてないキャリア・カウンセラーも仕事を求めているのが実情で、厳しい競争があるんだろう。
 そういえば、ヤングジョブスポット神戸やNPOセンターなどでも、学生を受け入れていたし、インターンシップの流れが本格的になってきている。インターンシップを体験した学生も、アルバイトとは違って、責任を伴った仕事ができて有意義だと語っている。

 とはいえ、インターンシップの問題点もあるだろうな。
① 今年の夏に、いくつかの大学の就職課を回って聞いた話だと、ほっといても就職できる学生が2割、何らかのサポートが必要な学生が6割、ほとんど関知できない学生が2割らしい。なんとなく、そんなもんだとは思いつつ、じゃ最後の2割はどうしているんだろうという疑問は誰もが思うこと。フリーター? ニート?
② それ以外にも、マッチングと言っても、そうそう簡単ではないだろう。一人の人間の進路って、体験したぐらいでは決まらない部分も多い。けっこう、いつでも付き合える相談相手っていうのが重要かもしれない。

 もちろん、インターンシップやキャリア教育に有効なところがあるのは疑わない。でも、今の自分なら喜んで行くだろうが、学部生時代の自分なら?? 行くかどうか怪しいな。っていうか、ぜったい行かないな。

 ということで、単純な話。インターンシップ・ビジネスは、上澄みをすくっていくんだろうなということ。まあ、それは構わないんだけど。
 なんか、そういうのにはなかなか乗らない人のための別のルートも必要なんだろう。というわけで、いま若年者のためのコミュニティ・ビジネスを考えています。これに関しては、来年の2月にまとめる機会がある予定だから、しばらく考えてみたい。

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2004年12月19日

とある日曜日

 本日は、デビューネットのみなさんと忘年会をしました。
 なんか、お酒を飲んだら、すごく眠くなってしまい、あんまり覚えていません。
 みなさん、来年もよろしく。
 ひとつ思い出した。やっぱり、「今年の反省」や「来年の抱負」は、なんか苦手というか、嫌というか。まあ、いいんですが。

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2004年12月18日

ニート支援とリンケージ・マネージメント

 12月18日(土)は、勉強会でした。テーマは、「リンケージ・マネージメント」というもので、行政機関やNPO同士の関係のあり方を探るもの。
 早速、使ってみよう。
 いろいろな資料と一緒に、下記の本を参照した。

NPOマネージメント―ボランタリー組織のマネージメント
スティーヴン・P. オズボーン Stephen P. Osborne
中央法規出版
1999-03



 そこでは、組織間の関係を作ることに一つの章が割かれていて、協働、パートナーシップ、同盟なんかがテーマになっている。以下の点が、重要らしい。

① 目的をマネージすること
A)メタ目標  協働を通じて達成しようとすること
B)マクロ目標 参加組織が協働を通じて達成しようとすること
C)ミクロ目標 参加組織の個々のメンバーが協働を通じて達成しようとすること

② 妥協すること
異なった信念、異なった価値評価

③ コミュニケーション
A)協議会のメンバー間のコミュニケーション
使っている言葉や専門用語を吟味してみること。
言葉を説明するときには、相手に敬意をもって説明すること。
B)協議会とメンバーとのコミュニケーション
C)協議会と地域とのコミュニケーション

④ 民主主義と平等
A)誰が関わるか
誰に関わってもらうかを決めることは難しいが、適切な大きさというバランスを取ることは必要だ。
内部利害当事者と外部利害当事者の区別
B)平等や信用
専制の回避、適正な評価
C)説明責任と代表制

⑤ 権力と信頼
力の格差が、しばしば不信や敵意を生み出す。
信頼や尊敬を生み出すには、時間がかかる。

⑥ ゆるぎない決断、本気での取り組みそしてスタミナ

パートナーシップの生産性が低くて、協働の慣性状態が生じる。
メンバーや組織によって、力の配分が異なる。

 では、大阪におけるニート支援の枠組みで考えると、どうなるだろうか。
 先の6つの要因は、当たり前のことなんだろうけど、よくよく考えてみるとかなり難しい。では、A´ワーク創造館におけるニート支援ネットワークのケースでは、

① 目的をマネージすること
A)メタ目標  ニートの就労支援
B)マクロ目標 ニートに就労の機会を提供すること。就労に関する情報収集やネットワークの調整を行うこと。

② 妥協すること
ニート以外の若年者に対して、別の枠組みで考える必要がある。

③ コミュニケーション
使っている言葉や専門用語を吟味してみることは、特に重要だ。行政と民間でも言葉が違うし、言葉の違いは不信感を生む。例えば、アウトリーチって何だ!と思っている方は多いはず。なんか、いい日本語ないかな。
こうしたことは回避する具体的な手法も必要だと思う。形骸化しない会議だろうか。会議の第1回目なら、ワークショップも使えると思うが。
結局、経験的には、適切な事務局機能がもっとも有効というか、不可欠。

④ 民主主義と平等
A)誰が関わるか
内部利害当事者と外部利害当事者は、ほんと重要だ。ただ、確かに、目的に応じて不可欠なパートナーというのはあるが(例えば、高校・専門学校・大学などの教育機関、児童相談所・保健所などの福祉機関など)、最終的には、所属機関そのものではなく、参加する人の力量にかかってくる。
B)平等や信用
民主的な意思決定のプロセスとリーダーシップのバランスが難しい。
C)説明責任と代表制
これは、できるだけ、冊子やネットを通じて、成果を外部に公開することで、ずいぶん担保されるのではないか。

⑤ 権力と信頼
確かに、行政機関と民間団体などの垂直的関係において、権力問題は生じうる。さらに、民間団体同士の水平的関係においては、競争の問題を避けることはできない。行政としては、手を出せない。

⑥ ゆるぎない決断、本気での取り組みそしてスタミナ

実際は、どこまで事務局が機能するか、そして協力者の方が参加してくれるかにかかっている気がする。

 やっぱり、ニート支援委員会みたいなもんがいるんかな。もちろん、メンバーには、支援の目的に応じた方々の参加が欠かせないが。

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2004年12月17日

節税について

 12月17日(金)は、大学時代のA先輩と久々の飲み。
 もうすぐ、会計士になるそうな。いいなあ。
 ということで、会計士について何も知らないわたしは、唯一興味のある所得税について話をふった。もうすぐ、確定申告だし。
 そこで、話題になったのが、節税方法。ものすごく単純な話で、大学院生という個人にとって、経費を認めさせることはできるのか? 書籍代なんぞ、ばかになりません。 実際に、委託事業には、けっこうな経費がかかっているし。

① 領収書集め? 
経費として認められるとしても、どの程度だ?
某スレによると、2割くらい?
図書、消耗品、旅行代(調査費)?

② 会社設立?
合資会社? けど、設立の経費かかるよな。所得が低いから、あんま意味がないような。

 そしたら、所得税に関しては、税理士ではないので、「税務署に聞くのが一番」との返答。でも、いろいろ勉強してくれるとのこと。よかった、頼りにしています。
 そうそう、就職祝いだったんだ。就職、おめでとうございます。
 また、「お金について考える飲み会」しましょう。

※節税について知っている方は、ご教示ください。お願いします。

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2004年12月16日

入院、自殺、ジェノサイド、研究者へのケモノミチ

 ネットなんかで、研究者を目指す院生の悲惨な状況の吐露が目立つ。もちろん、わたしにもなじみのテーマだ。かつての入院という揶揄の言葉は、ますますエスカレート、果ては自殺やジェノサイドに至る始末。だが、この比喩はもちろん正確じゃない。なぜなら、個人ではなく、大学こそ、比喩の対象にすべきだからだ。
 本来なら、知的エリート予備軍なんだから、幕末の武士のごとく、反乱でもすべきなんだろうが、討ち死にもつらい。
 最近、ひきこもりに関して、話をする機会が増えた。そのとき、マクラは、院生なんて社会参加もできず、就職もできず、ひきこもりと同じ状況だという言い回し。ひきこもりも院生も、将来の展望がなく、それは何よりも社会との接点が欠けている現状に行き着く。もちろん、違う点があるのは百も承知だが、こっちは半ばまじめに考える。
 批判しながら死ぬわけでもなく、どうしようかと考えをめぐらすと、答えは単純なものだった。いろいろなんか動くしかない、というもの。
 大学という正規の道を進むのも一興だが、もはやケモノに近いわたしたち、それこそ抜け道をつかっていろいろとやってみよう。それこそ、研究者へのケモノミチ。ケモノとはいえ、掠め取るんだから、しっかり化けるのも忘れない。なので、**大学大学院**研究科**学専攻のチケットを、単なる肩書きと捨てずに、大事に持っておこう。確かに沈む船かもしれないが、ボートがなければ出られない。
 もちろん、ケモノミチに目的地はない。とりあえず、進むことが重要だ。普通はつながんないところにつながるのがケモノミチの妙なのだ。
いろんなところで、活動する
いろんなところで、資金をもらう
いろんなところで、ヒトと知り合う
 そうしてできたケモノミチ。そこには、道理も見えてくる。
 なんてことはない、まわりはみんな、ケモノであることを忘れてしまったケモノたちだ。
 ほんとは、ヒト教育の問題であるのは間違いない。けど、いまはケモノ教育が必要だ。

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2004年12月15日

「現代日本における労働者階層のかたち」報告

第63回「職場の人権」例会(2004.12.11)
『現代日本における労働者階層のかたち』

報告者:熊沢誠さん(甲南大学教授、当研究会代表)

コメンテーター:岩佐卓也さん(神戸大学教員)

 雇用状況が大きく変わり、労働者のなかで階層性が強まりつつあると言われていますが、その現状ははたしてどのようなものなのでしょうか。12月例会では、当研究会代表の熊沢誠さんに、このヴィヴィッドな問いかけに応答する形で、現代日本における労働者階層の現状についてご報告いただきました。

 まず、熊沢さんは、『平成14年就業構造基本調査』をもとに、①雇用形態(正規従業員、パートタイマー、アルバイト、派遣社員)、②性別(男性、女性)、③職業(専門・技術、管理、事務、販売、サービス、運輸・通信、生産工程・労務、④所得という4つの指標に着目されました。なぜなら、何よりも、これらの要素が労働者の階層性に大きな影響をもたらしているからです。
 以上の分析を通じて、浮かび上がったのは、分化しつつある労働者の姿でした。
① 男性正社員(約49%) 
    能力主義・競争・選別の強化、深刻化する心身の疲労、長時間労働
② 女性正社員(約19%)
    キャリア差別の現実、性別職務分離
③ 非正規労働者(約30%)特に、中高年主婦や若者
    基幹労働としての単純作業、不安定性、アトム化
 最後に、3階層に分かれつつある現状への対抗案として、各階層が抱えるニーズに応える「労働運動の可能性」に言及され、今後の労働組合の役割を示唆しつつ報告を終えました。

 階層化しつつある労働者の姿を、できるだけ具体的なイメージへと結実させようとする熊沢さんのご報告に触発され、活発な質疑応答が交わされました。
 近年の熊沢さんの論点が「資本―労働関係」から「労働者階層間の関係」へと移行しつつあるのではないか、少子高齢化社会の進展によって労働者の階層化はどのように進むのか、来るべき団塊世代のリタイアによって労働のあり方はどう変わるのか、若年者やパートタイマーなど非正規労働者にとっていかなる凝集性(まとまり)がありえるのか、階層化にともなって細分化していくニーズに労働組合はうまく応じることができるのか、などの質問が相次ぎました。

 活発な質疑応答からも、参加者による関心の高さがうかがえ、労働者の階層化という事態の切実さを物語っていると言えます。労働者の階層化という問題が今後も注視すべき大きなテーマであることを納得させる例会でした。

 という報告がおわったところで、若者に関するいくつかの論点を。
① 自由=究極のデタッチメントdetachment
② 凝集性のなさ=当事者性のなさ
③ 社会へのルサンチマン?
   デタッチメントや当事者性のなさがいかなる社会的帰結に至るか。

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2004年12月14日

「剣客商売」助太刀

 関西テレビにて、予想外にスペシャルがあった。なんだかんだ言っても、やっぱ好きです。
 最後の救いのない決闘シーンに、登場人物の顔を映していくのがいい。とはいっても、スローモーションにしてしまうのが残念。単なる切り返しでいいと思うんだけどな。
 長屋でお松と会うシーンも良かった。裏手に干してある洗い物がきれいに棚引いていた。あと、もう少し、いかにそうした決闘の世界とは無関係に生きていけるのか、その描写がほしかった。
 そういえば、今回は三冬(寺島しのぶ)のシーンも少なかった。残念。今年の冬は、もう一本、スペシャルがあるらしい。よかった。

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2004年12月08日

労働教育ワークショップの結果報告

 先日、南山大学で開催された「日本体験学習研究会第6回全国大会」において、労働教育に関するワークショップを実施しました。その結果、かなりの課題も見えてきたので、簡単にまとめることにしたいと思います。

●研究会「職場の人権」
労働教育ワークショップ
「職場でのしんどさを考える~立場の弱い者の視点から~」

●日時
2004年12月5日(日)9:00~12:00

●場所
南山大学(名古屋市昭和区)D棟4階・D43教室

●ファシリテーター
河野尊、伊田広行、小河洋子、北村真紀子、樋口明彦

●参加者
26名

●当日の進行
①はじめに
労働教育ワークショップのねらい、ファシテーター紹介
②アイスブレイク
自己紹介シートに書き込み、自己紹介ゲーム、他己紹介ゲーム
③「再現ドラマ」
ファシリテーターによる「再現ドラマ」上演、職場における女性の立場を再現
④「1人2役ロールプレイ」やり方
ファシリテーターによる試し演技
A)本人 VS 上司
B)強く言いたい自分 VS 強く言えない自分
⑤グループワーク「1人2役ロールプレイ」
⑥グループワーク「ディスカッション」
⑦振り返りシートに記入
⑧グループワーク「振り返り」

●参加者による意見交換
 今回、最後のディスカッションにおいて、参加者の方からいくつかの改善点が指摘されたので、簡単に記します。

① 安全性の確保
 今回のようにセクハラなどの問題をあつかうワークショップは、時として参加者の「こころの傷」に深く触れる場合がある。したがって、専門のカウンセラーを用意することで、参加者の安全性を保障すべきである。
② 何らかの解決策の提示
 今回のワークショップ構成だと、職場の現状や問題点を見つめなおすきっかけにはなりえたとしても、解決策への展望を見出すことができない。したがって、ワークショップが、かえって日常的に感じている心理的負荷を増長させる危険性がある。
③ ロールプレイの難しさ
 今回のワークショップで用いた「1人2役ロールプレイ」は、レベル的にかなり難しい。なかなかできるものではない。
④ ワークショップ構成の改訂
 場合によっては、「1人2役ロールプレイ」の部分ははずしてもいいのではないか。

●樋口が感じた課題

① ファシリテーターの配置
 今回は、2人のファシリテーターがグループワークに入ってしまったので、全体を見守るファシリテーターが足りない状況にあった。人員配置を再検討しなくてはならない。
② ワークショップの全体構成の改訂
 参加者の意見にあったように、ワークショップを少し変えることも選択肢としてはありえる。全体構成を、
  ①はじめに
  ②アイスブレイク
  ③「再現ドラマ」(ファシリテーター)
  ④「1人2役ロールプレイ」(ファシリテーター)
  ⑤グループワーク「ディスカッション」
  ⑥全体による「ディスカッション」
  ⑦振り返りシートに記入
③ インストラクションの挿入
 「ディスカッション」の際には、もう少し何らかのインストラクションを入れるなどして、議論の拡散をある程度防ぐ必要があるのではないか。いい意味でのコントロールは、ファシリテーターの責任と考えるべきではないか。

●樋口による提案
① ワークショップ構成のブラッシュアップ
 以上の点をふまえた上で内容を再吟味し、改訂版のワークショップを作成する。
② フィルターをかける
 ワークショップには、さまざまな参加者が集まりうる(例えば、今回の場合なら、セクハラに理解のない男性とセクハラ被害にあっている女性との同席)。したがって、参加者の社会的背景の違いに対応した、ワークショップ作りを考える必要がある。言い換えれば、ワークショップに最低限の安全弁を設ける。
③ ワークショップに関する基本事項の再学習
 以上の経験をふまえて、もう一度基本事項のおさらいをする。

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2004年12月06日

ニート・シンポジウム終了

 ようやく、今年最後の大きなイベントが終わった。参加者は、100名ちょっとくらいだったみたい。実は、玄田さんの講演を午前中に聞いて、そそくさと帰ってしまう人が多いんじゃないかとスタッフは危惧していたんですが、全然そんなこともなく(一部、某関係者は帰ったが)、多くの方々は18:00まで残っていただきました。感謝。そしてお疲れさまでした。
 まだ、アンケートを見ていないので、詳しい結果は不明ですが、けっこういいと思っています。

 玄田さんの講演は、お聞きになった方はいわずもがなで、とにかくめっぽう面白い。なんか、それだけ言えれば満足なので、未聞の方はぜひどこかで聞いてください。

 後半のシンポジウムは、どうだったんだろうか。どうも、司会でいっぱいだったんで、客観的な感じがよくわからない。ただ、わたしとしては、今回の司会のために「大阪におけるニート支援の輪」という図を作ったことで、仕事は果たしたかなと思っています(作図は、A´ワーク創造館のイラストレーターのプロの方に作っていただきました。これも感謝です)。
 ニート支援を、「就労」「福祉」「学校」という3つの軸に分類して、さまざまな支援機関・団体の位置をマッピングしました。司会のあいだも、この図を使って半ば強引にシンポジウムの統一性を演出したきらいはありますが。実は、この図を中心に、いくつかの修正を加えて、論文を書こうと思っています。あと、気づいたことを少し。

1.福祉領域との連携を考える

 今回のシンポジウムの場合、「福祉と就労をつなぐ領域」と「学校と就労をつなぐ領域」に参加機関・団体が集まっていたような気がします。

①「福祉―就労」:職業カウンセリングセンター、ヤングジョブスポット、JOBカフェ、NPO「育て上げ」ネット、A´ワーク創造館

②「学校―就労」:高校、職業訓練校、NPO「淡路プラッツ」

 したがって、「福祉と学校をつなぐ領域」に属する公共機関や民間団体がぽっかりと抜けていることが分かりました。

2.家族へのアウトリーチをどうするか

 こうした図式のなか、家族によるひきこもり支援を行っているファーストステップジョブグループは、やや特別な位置を占めています。とはいえ、「家族と地域をつなぐ領域」というもっとも困難で、もっとも重要な位置を占めていることに変わりません。というのも、ニートやひきこもり支援の場合、その最大の課題がアウトリーチであるからです。
 この点に関しては、淡路プラッツの代表の方から、この図式の欠点として、「家族と地域をつなぐ領域」の弱さが隠されたままという事実があるという指摘を受けました。なるほど、その通りだ~。ご指摘、感謝。家族にいがちなニートやひきこもりに対して、アウトリーチをいかに行うかということは、そのきっかけを作り出す難しさとともに、でき始めたアウトリーチを維持することの困難さも、忘れることはできないからです。そして、そこを担う場所や手法は、いまだ確立していません。
 このような観点は、ニートやひきこもりの場合は、予防という視点の必要性を示唆しています。つまり、学校や地域にある施設(保健所など)、そしてNPOの役割です。とはいえ、現在、ひきこもっていたり、ニートになっている若者がすでにいる以上、予防だけではなく、対応が必要であるのは言うまでもありませんが。

※と、ここまで、この前書いたんですが、なんか違うな。どうも、「予防」という言葉がまずいんでしょう。わたしの考えでは、ニートであることが、意図せずに自分の行為の選択肢を狭めてしまうなら、それは自らの自由を減らしてしまっているように感じる。そうした意味で、自由を保障することが必要なんですが、これは決して自己責任の問題に還元できるものではない。われわれはすべて、すでに他人に依存しているんだから。(依存については、E.F.Kittayを参照)。
機会を提供すること。つねに、かずかずの機会が、枝分かれして、過ぎ去っていく。その過ぎ去った機会を惜しんでいては、新たな機会を新たに選択することはできない。「とりあえず」機会を選択するにはどうすればいいのか。少なくとも、学校や会社という社会制度が疲弊するなかで、とはいっても依然強力な影響力を持っているなかで、NPOは新たな機会を提供するものの一つだ。
でも、機会を提供するだけではダメなときがあるようにも思う。迷惑かもしれないけど、手を差し出す者が一歩踏み込む・・・

 今回のシンポジウムの目的は、①大阪におけるニートの現状把握、②関西におけるニート支援ネットワーク構築の第一歩でした。キーワードは、ネットワークなのですが、言葉それ自体が目的ではありません。その背景と課題を探り、ともかくも前進することが、今後の仕事です。とくに、いちおう社会学者なので、いろいろ調査する予定です。

 次の日の12月5日(日)は、労働教育ワークショップをしました。でも、多くの課題に気づかされました。その話は、後日。

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2004年11月27日

研究会「職場の人権」メーリングリスト開設

研究会「職場の人権」のメーリングリストを作成しました。
現在、グループメンバーは、130名ほど。
こちらに登録してもらえれば、毎月「例会のご案内」メールを送信いたします。
ぜひ、どうぞ。

研究会「職場の人権」ホームページ
研究会「職場の人権」メーリングリストの説明

「職場の人権」MLに参加する

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2004年11月26日

研究情報誌『夢耕場』、今年のテーマは「若年者」だ

 毎年、A´ワーク創造館より、研究情報誌『夢耕場』を刊行しています。今年のテーマは、若年者。いままで、若者に向けてやってきた取り組みを振り返り、今までの足跡をたどります。

 それに加え、今年は巻頭に、玄田有史さんと、小杉礼子さんの文章を掲載予定。いま巷で取り沙汰されているニートに関する考えを述べていただきます。

 もちろん、「社会的ひきこもり」への取り組みも記事になります。先日、「社会的ひきこもり」支援の光と影――「社会的ひきこもり」支援ネットワークがもたらしたものはなんだったのか?――」(仮)というタイトルのもと、座談会を行いました。

 参加していただいた方は、金城隆一さん(淡路プラッツ塾長)、永富奈津恵さん(フリーライター)、上山和樹さん(『「ひきこもり」だった僕から』著者)、森田俊彦(A´ワーク創造館)、樋口明彦(大阪大学大学院人間科学研究科社会学/A´ワーク創造館)の5名。

 『関西「社会的ひきこもり」支援ガイドマップ』発刊やシンポジウム&支援機関・団体合同説明会など、昨年度の取り組みについて、「連携」「情報」「就労」などをキーワードに振り返っています。また、最後には、具体的な事業提案や展望も飛び出し、活発な座談会となりました。

 2005年3月末に刊行予定。ぜひ、ご期待ください。

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2004年10月24日

第1回「社会的ひきこもりからニートへ?」記録

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2004年10月18日

ヤングジョブスポット神戸フォーラム、記録

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2004年10月11日

労働教育ワークショップの可能性

今日は、「職場の人権」労働教育ワークショップの研究会があった。
「日本体験学習研究会 第6回全国大会」(2004年12月4日(土)~5日(日))のエキササイズ・セッションにおいて、みんなで発表することになった。タイトルは、「職場でのしんどさを考える」(仮)というもので、ジェンダーにまつわる職場での嫌なこと(無理やり行事に参加させる、女性だけに任される仕事など)について考え、解決策を導き出すのが狙い。とはいえ、予定調和的なサクセス・ストーリーではなく、現実の解決がいかに難しいかに気づくことを重視する。
環境・まちづくり・アートなど、あまたのワークショップはあっても、まだまだ労働教育に関するワークショップは少ない。
若年者の就労問題を考えると、もっとも影響力が大きいのは教育である。事後的な措置ではなく、事前に対応することが重要だ。そのためにも、仕事だけでなく自分のやりたいことも含めて、自分の選択肢について考える機会を持つことは悪いことではない。
とはいえ、「えらいさん」による講演や講義が、あまり役に立たないのも事実。結局、講演なども、言っている内容ではなく、その人自身の魅力に依存するところが大きいのではないだろうか。つまり、その人を「真似たい」と、聴き手が思えるかどうかが肝心なのだ。そうした意味で、ワークショップを通じた教育には、何か可能性があるように思う。体を使うことは、思った以上に、人間に影響力を与える。
それに、ワークショップを導入することで、いっそう相手が見えるようになる気がする。つまり、伝えたい内容に聞き手を合わせるのではなく、聴き手に伝えたい内容を合わせるのだ。この違いは、大きい。ワークショップを通じて、もっと幅広い教育のあり方をストックできればいいのだが。

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2004年10月08日

第三回NEET勉強会

東京の青山で、第三回NEET勉強会が開催された。今回は、淡路プラッツとA´ワーク創造館の合同プレゼンテーションという形式で行い、大阪発のニート支援を提示した。わたしは、A´ワーク創造館として「'04-'05年度 ニート就労支援事業プラン」というタイトルで報告。
大阪でも、ニートという言葉が浸透しつつあるとはえ、ニートの現状やその支援のあり方はまったく不透明な状態。なかなか客観的に自らの視点を把握することが困難ななか、東京で報告することはそれなりに問題点の明確化に役立ったように思う。

◆基調報告

宮本みち子「イギリス、スウェーデン、EUにおけるニート・アウトサイダーの実態と対策」

イギリスとスウェーデンにおけるニートの現状とその支援策について報告。以下は、その要約。

1.イギリス
Bridging the gapの内容(ニート:9%)
・コネクションズ・サービス
①パーソナル・アドバイザーの配備
②複数の異なる機関・スタッフの協同体制
③革新的サービス、アクセスの改善
④若者自身の参与

2.スウェーデン
・アウトサイダーの現状(約3%)
・移行的労働市場政策
①市のプログラム
②若者保証

◆団体プレゼンテーション

1-1.淡路プラッツ
・現場から見たニート像

1-2.A´ワーク創造館
・'04-'05年度ニート就労支援事業プラン
・2004年度成人実用基礎教育研究会「ニートと若年者の就労支援をすすめるために-大阪の行政支援・民間支援の現場から現状報告-」(仮)

2.ヤングジョブスポットよこはま
・支援活動とその利用者像

3.「育て上げ」ネット
・「若年者就労基礎訓練プログラム」

4.学生キャリア支援ネットワーク
・遠隔キャリアカウンセリング


スローラーナー.bmp イギリスにおけるニート支援の現状を把握する場合、やはり報告書Bridging the gapとConnexions sereviceが鍵となる。宮本さんの報告によると、ニートとは確かに文字通り、「教育・雇用・職業訓練に参加していない者」を指すが、その背後には「失業中の家庭、貧困家庭、エスニック・マイノリティ、介護者、施設出身者、学習障害者、心身の障害を持つ若者、精神疾患、ドラッグ・アルコール問題、犯罪歴、失業地域」など、さまざまな要因が隠れている。これらの要因は、社会福祉の領域において非常に伝統的なものだと思える。この点に、ニート問題を考えるときの核があるように思う。つまり、ニートという言葉の「新しさ」と、そのニートが抱える問題の「古さ」とのあいだにあるギャップである。このギャップを考えなければ、われわれはなぜニートという概念が必要であるのか、まったく理解しないまま、旧態然の支援を継続することになりかねない。要約すれば、前者が「ニートとは誰か?」という経験論的認識の問題だとすれば、後者は「なぜ、ニートと呼ばれるのか?」という超越論的認識の問題だと言える。ただ、後者の問いは、その社会的・経済的条件の明確化という社会学的な方法につながっていくだろう。
日本では、いまだに「ニートとは誰か?」という前者の問いに、関心が向けられている。つまり、ニートとは何よりも、就業構造基本調査などさまざまな統計書に現れる残余カテゴリーにすぎない。つまり、ニートは、非労働力ではあるが、学生や主婦ではない。なぜ働かないのか、あるいは働けないのか、その理由が分からない「その他」のカテゴリーなのである。今後は、日本において、ニートという呼び名が活用されるようになった背景を探る必要がある。その作業を欠いては、ニート支援の方針も見えてこないだろう。
おそらくイギリスの場合は、ニートとは、何よりもブレア政権発足以後、強力な社会的包摂を目的とするさまざまな諸施策では捉えることのできない人々を指す。では、どうすればニートと関係を築き、効果的な支援を遂行することができるか?その答えが、コネクションズである。実際、コネクションズの核心は、その対象年齢の低さに関係する。つまり、初等教育が効力を持つあいだ、つまり若者と関係が切れていないあいだに、対応するというものである。言い換えれば、イギリスのニート対策は、徹頭徹尾「予防的」であると言える。①ニートが16~18歳に設定されていること、②コネクションズが19歳以下に設定されていること、③コネクションズが地域を基盤にしていること、ずべては「予防」という観点から逆算して導き出されたものである。
この点は、日本におけるニート理解と対照的である。なぜなら、日本において、ニートは34歳以下という幅広い年齢層を含み、初期における「予防prevention」という視点は希薄で、いわば「措置measure」と言ったほうがふさわしいからだ。そのため、日本における支援策は、つねに後手の支援で、もっとも困難なアウトリーチの問題(つまり、支援の対象となるニートと関係を持つことができないので、支援に至らない)に解決策を見出していない。
社会のなかに行き場所のないニートに対して、「予防」ではない方策を模索するとすれば、新たなアウトリーチの手段を創出せざるをえない。はたして、それは可能なのだろうか?

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2004年10月02日

浅香山病院講演、終了

浅香山病院での講演が無事終了した。
最初は、病院の敷地が広くて、会場が分からず戸惑う。参加者は、80人くらいだろうか。そのうち、病院関係者の方が4割くらい。講演終了後には、来ていただいた方とも少し話せてよかった。
レジメをがっちり作っていったので、だいたいうまくいったと感じているけど、いくつかの課題も浮上してきた。

① 時間配分の不備
② 発話のセンテンスをもっと短く区切るべき
③ グラフィック効果をもっと活用すべき

①や②は経験の問題という気もするが、グラフィック効果の活用は、会場の設備と関係している。特にマイクを使うかどうかが重要だ。パワーポイントだと、マイクを使っても大丈夫だが自由度が少ない。また、ホワイトボードだと、自由度は高いが、マイクを持ちながら動くことが難しい。
いかに視覚的にわかりやすく提示するか、これはひとつの大きな課題である。次回のプレゼンまでに、少し改善案を考えよう。

以下は、質疑応答の時間に出た質問について。

Q.どういった支援をしているのか、支援団体の本当の姿を知ることが難しい。何かいい解決法は?

A.支援機関・団体の評価システム(ネットや本を通じて)をつくることができればいいが、もともと規模の小さな世界なので評価の公正さを保つことが難しい。なので、実際に足を運ぶことがどうしても、基本となってしまう。ただ、合同説明会などを定期的に設けることで、各団体を個別に回る苦労を軽減することはできる。

Q.スタッフの技術や知識を向上させる講座などがあれば?

A.現在でも、公共機関や民間団体で個別には実施されている。ただし、共通の基準が備わっているわけではない。ただ、ここでも重要なのは、学習や研修の機会がなかなか情報として伝達しない点である。その意味でも、支援団体のネットワークは重要である。

Q.いい人間関係を築くには、どうすればいいか?

A.私の考えでは、何よりも重要なのは、社会と接する機会に出会うことである。人間関係の築き方には、人それぞれ個性があって、社交的な人間もいれば、そうでない人間もいる。それは、各人の選択による。ただ問題なのは、人と出会う機会に恵まれなければ、そもそも選択することすらできない。その結果、自分に適した付き合い方も分からず、「いい人間関係」という変なプレッシャーを感じてしまう。そのためにも、社会との接点を確保することが、第一に必要だと私は思う。その場を通じてしか、自分にとっての「いい人間関係」を築くことはできないのではないか。

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2004年09月25日

NAMURA ART MEETING '04-'34

NAMURA ART MEETING '04-'34に参加してきた。ほとんどお役に立つことはできなかったけど、2つのシンポジウムの記録を手伝うことになる。これから、報告書?を書かなくてはならないので、少し覚書を。

IMG_0740.JPG

9月25日(土)
■「臨界の芸術論 I」13:00~16:00
浅田 彰(批評家)+ 岡崎乾二郎(美術家・美術評論家)

■「臨界の芸術論 II」19:00~22:00
五十嵐太郎(建築批評家)+ 椿 昇(現代美術家)

■クラブイベント"NAMURANITE" 22:00~翌朝5:00
DJ:TOWA TEI、Shinomiya、南 琢也(softpad)
コラボレーション・ライブ:REI HARAKAMI(SUBLIME RECORDS)+ 高谷史郎(DUMB TYPE)
DRAG QUEEN:NADJA

1.浅田彰&岡崎乾二郎シンポジウム「臨界の芸術論Ⅰ」

 今回の舞台が造船所跡だったこともあって、浅田は「臨界」を「臨海」と読み替えて、議論を展開する。絵画を例にとって考えると、モダニズム絵画は、20世紀初頭より、抽象絵画、抽象表現主義、ミニマルアートなどを通じて、絵画であることの純粋性=キャンバスの平面性を追求してきた。つまり、何らかの物を表象するという絵画のあり方そのものに対する「否定」に突き動かされてきたのだ。つまり、その歩みは「芸術の否定」にほかならなかった。とはいえ、その際限のない自己言及的な運動は、芸術の否定、の否定、の否定…という負のスパイラルに落ち込み、実体のない自己撞着の罠にはまり込んでいる(「臨界の芸術」の臨界)。そうした状況のなか、作品を具体的な<場所>がもつコンテクスト(今は使われなくなった造船所、産業主義の名残・・・)にリンクさせることが、芸術の袋小路から脱する可能性を開くのではないか(「臨界の芸術」から「臨海の芸術」へ)、と。
 それに対して、岡崎は、あくまで作品そのものの評価にこだわっている。具体的には、マティスなど、画面のなかに互いに異なる表象レベルが並存する(=つまり鑑賞者が一義的に作品を解釈することができない)絵画を擁護する。解釈不可能性を備えた作品を支持する岡崎にとって、作品を単純に<場所>のコンテクストと調和させることは、作品に対する良し悪しとしてはなんら関係がない。むしろ、作品制作をするにあたっては、あえて場所が持つコンテクストを無視した作品を作り出すことが、いっそうアートとして生産的なのではないかと示唆する。
 この暗黙の対立(対立というのは誇張かもしれないが、あえて言う)は、批評家と実作者という対立以上に、芸術に対する前提の違いにあるのはないか。その違いは、おそらく、<場所>が作品に与える影響をいかに判断するか、つまりNAMURA ART MEETINGのコンセプトにまで関係するものだろう。
 浅田が、<場所>という作品創造の「手段」を問うているのに対して、岡崎は、作品制作の「手段」を括弧に入れて、あくまで作品そのものという「目的」を考えている。実際、いっそう明確にいえば、両者の違いは次の問いに収斂することができる。いったい、<場所>というコンセプトに基づいた芸術は、「いい」作品を生み出すのか?だが、この問いは答えることのできない問いである。なぜなら、いかなる作品が「いい」ものであるのか、その定義がなされていないからだ。つまり、作品の価値という究極の問題は宙吊りにされたままである。今回の対談で明らかになったことは、<場所>というコンセプトと「いい」作品の相互関係に対して、浅田は岡崎よりもその蓋然性をいっそう認めているということだ。
 したがって、今回のNAMURAプロジェクトを考えるには、<場所>というコンセプトそのもの持つ意味を考えなくてはならない。つまり、<場所>とは、芸術の「手段」だけの問題なのか、それとも、まさに芸術の価値という「目的」そのものにまで関与するのだろうか? 言い換えれば、<場所>というコンセプトは新しい芸術の価値たりえるのだろうか? これらの問いに答えるには、芸術を社会との関係性から見ていく必要があるように思う。そのような迂回路を経ることで、現代社会における芸術の価値を再定位させることができるのではないか。

2.五十嵐太郎&椿昇シンポジウム「臨界の芸術論Ⅱ」

in the works

3.クラブイベント"NAMURANITE"

飲みながら、しゃべりながら、朝まで踊る。

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2004年09月22日

論文が終わらない

懸案となっている論文が、いまだに終わらない。
「グローバリゼーションと社会的排除」というタイトルで、草稿はずいぶん前にできていたのだが。時間が経ちすぎて、関心が変わったものだから、内容に一貫性が欠けている。
いちおう、社会的排除をテーマとした連作(9部作)の第二弾で、次の論文に移るためにも、今月中には仕上げねば。

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