2012年03月19日
films
『時代屋の女房』森崎東(1983)◎
『ニワトリはハダシだ』森崎東(2004)◎
『異人たちとの夏』大林宣彦(1988)○
『祇園の姉妹』溝口健二(1936)◎◎
『めし』成瀬巳喜男(1951)○
『雨月物語』溝口健二(1953)◎
『紀ノ川』中村登(1966)◎
『暖流』増村保造(1957)◎
『にあんちゃん』今村昌平(1959)◎
『おとうと』山田洋次(2010)○
『毎日が夏休み』金子修介(1994)△
『お引越し』相米慎二(1993)◎◎
『借りぐらしのアリエッティ』米林宏昌(2010)○
『午後の遺言状』新藤兼人(1995)◎
『無法松の一生』稲垣浩(1958)○
『紳士協定』エリア・カザン(1947)○
『コンドル』ハワード・ホークス(1939)◎
『グーグーだって猫である』犬童一心(2008)○
『二十四の瞳』木下惠介(1954)○
『チャイナタウン』ロマン・ポランスキー(1974)◎
『ネットワーク』シドニー・ルメット(1976)×
『あにいもうと』成瀬巳喜男(1953)◎◎
『羅生門』黒澤明(1950)△
『宮本武蔵』加藤泰(1973)◎
『瞼の母』加藤泰(1962)◎
『真実一路』川島雄三(1954)○
『関の彌太ッぺ』山下耕作(1963)○
『反逆児』伊藤大輔(1961)○
『楢山節考』木下惠介(1958)◎
『ラウンド・ミッドナイト』ベルトラン・タヴェルニエ(1986)○
『黒い罠』オーソン・ウェルズ(1958)◎◎
『巴里のアメリカ人』ヴィンセント・ミネリ(1951)○
『映画は映画だ』チャン・フン(2008)○
『王将』伊藤大輔(1948)◎◎
『第十七捕虜収容所』ビリー・ワイルダー(1953)◎◎
『第9地区』ニール・ブロムカンプ(2009)△
『家族』山田洋次(1970)◎
『切腹』小林正樹(1962)◎
『御用金』五社英雄(1969)×
『狼よ落日を斬れ』三隅研次 (1974)◎
『大殺陣』工藤栄一(1964)◎◎
『仇討』今井正(1964)◎
『シコふんじゃった。』周防正行(1992)○
『決断の3時10分』デルマー・デイヴィス(1957)◎
『紅の豚』宮崎駿(1992)◎
『蒲田行進曲』深作欣二(1982)◎
『秋刀魚の味』小津安二郎(1962)◎◎
『私は二歳』市川崑(1962)◎
『若者たち』森川時久(1967)△
『左ききの拳銃』アーサー・ペン(1958)◎◎
『お早よう』小津安二郎(1959)◎
『幕末太陽傳』川島雄三(1957)◎◎
『イヴの総て』ジョセフ・L・マンキーウィッツ(1950)◎
『セーラー服と機関銃』相米慎二(1981)◎
『ドゥ・ザ・ライト・シング』スパイク・リー(1989)◎
『東京物語』小津安二郎(1953)◎◎◎
『馬鹿まるだし』山田洋次(1964)◯
『利休』勅使河原宏(1989)△
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2012年02月12日
Whitney Houston死去
Whitney Houston死去。死は突然に決まっているけれど。デビュー・アルバムは、本当によかった。"Saving All My Love For You"なんて、本当に佳曲。Jermaine Jacksonとのデュエット"Nobody Loves Me Like You Do"も、忘れられない。そういえば、あの頃はまだレコードだった。レコードで忘れられないのは、Whitney Houstonの『Whitney Houston』と、John Lennon&Yoko Onoの『Double Fantasy』くらいだ。心から合掌。
![]() | そよ風の贈りもの ホイットニー・ヒューストン ジャーメイン・ジャクソン テディ・ペンダーグラス BMG JAPAN 1985 |
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2011年08月01日
夏の一服
最近、よかったもの。杉村春子賛。
![]() | 午後の遺言状 [DVD] 新藤兼人 パイオニアLDC 2001-10-10 |
![]() | 時代屋の女房 [DVD] 森崎東 松竹 2005-09-28 |
![]() | ニワトリはハダシだ [DVD] 森崎東 GPミュージアムソフト 2006-03-25 |
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2011年06月17日
『FELA!』
第65回トニー賞の授賞式に合わせて、ブロードウェイ・ミュージカルの『FELA!』をBSで見る。前からすごく見たかったのだ。「Trouble Sleep Yanga Wake Am」のシーンはすごく良かった。「Water No Get Enemy」をもっと聞きたかった。

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2011年06月10日
『ゴダール・ソーシャリズム』ジャン=リュック・ゴダール

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2011年06月03日
『甘い罠』クロード・シャブロル

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『最後の賭け』クロード・シャブロル

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2011年02月03日
『ジャズの歴史物語』油井正一
なるほどと思うことしきり。映画界の淀川長治、クラシック界の吉田秀和、ジャズ界の油井正一か。
![]() | ジャズの歴史物語 油井正一 油井 正一 アルテスパブリッシング 2009-08-24 |
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2011年01月28日
『The Complete Recordings』Fela Kuti
この1年のあいだ、ずっとフリージャズを聴いてきて、1960年代を一人で追体験している。ああ、Traneが死んだ。その後、1970年代に入り、ファンクやロフトジャズの時代に。そのなかで、フリージャズの余波も変容していく。Archie Sheppのアフリカ回帰を追っていくうちに、遅ればせながらAfrobeatとの邂逅。Fela Kuti、すげぇ! 俺もあんなかで踊りてぇ!
![]() | The Complete Recordings Fela Kuti Wrasse 2010-11-09 |
![]() | Blase / Live at the Pan-African Festival Archie Shepp Snapper UK 2006-03-14 |
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2010年08月02日
『 赤目四十八瀧心中未遂』車谷長吉
疲労困憊のなか、休憩しながら再読。とても、文章がうまいのである(ちょっと技巧達者すぎる)。「もう思い出の時やね」。このシーン、いいなぁ。映画だと、どうなっているんだろう。やはり切り返しか。わたしの好きな寺島しのぶだし。
![]() | 赤目四十八瀧心中未遂 車谷 長吉 文藝春秋 2001-02 |
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2010年07月31日
『Complete Blue Note & Roost』Bud Powell
バド・パウエルの失踪!
![]() | Complete Blue Note & Roost Bud Powell Blue Note Records 1994-10-04 |
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『Complete Bud Powell on Verve』Bud Powell
バド・パウエルの疾走! 本当にいい。
![]() | Complete Bud Powell on Verve Bud Powell Polygram Records 1994-09-27 |
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2010年01月17日
『美濃』小島信夫
小説は、概念でも、描写でもなく、言葉の技術なのだ。『美濃』について語るには、同等の言葉の技術が必要だ。
![]() | 美濃 (講談社文芸文庫) 小島信夫 講談社 2009-11-10 |
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2010年01月05日
the real me, Sex and the City, Season4, Episode2
テープ起こしと論文添削で疲れた合間に。
ほんとうに、何度見たか分からない。ある作家は言ったものだ、「世界の表面で生きていたい」。Cheryl Lynnの「Got to be Real」とともに、モノローグがいい。
"When real people fall down in life, they get right back up and keep on walking."

投稿者 slowlearner : 17:14 | コメント (0)
2010年01月04日
『The Well-Tempered Clavier I 』Maurizio Pollini
吉田秀和経由で、発見。ポリーニが『平均律クラヴィーア曲集』を出している。
![]() | The Well-Tempered Clavier I Johann Sebastian Bach Maurizio Pollini Deutsche Grammophon 2009-11-17 |
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『永遠の故郷 真昼』吉田秀和
この時期に訪れる3つ目の恩寵。至福のときを過ごす。
![]() | 永遠の故郷 真昼 吉田秀和 集英社 2010-01-05 |
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2010年01月01日
『Paris/London』Keith Jarrettなど
久しぶりのKeith新作。確かに、ロンドン公演はいい。雄弁な遺言だ。もちろん、Me'Shellの新作も好きだ。Angieも変わらず。N'Dambiはジャケがいい。ワオ。Maryは美しい。I feel goodがいい。
![]() | Paris/London (Testament) Keith Jarrett Ecm Records 2009-10-06 |
![]() | Devil's Halo Me'Shell Ndegéocello Downtown 2009-10-06 |
![]() | Unexpected Angie Stone Stax 2009-11-23 |
![]() | Pink Elephant N'Dambi Stax 2009-10-06 |
![]() | Stronger Mary J. Blige Geffen 2009-12-21 |
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2009年12月30日
『演劇の一場面』小島信夫
小島信夫は、自分の小説を成り立たせるために、「物語」を否定した。それに代わって、小島は、「演劇」や「書簡」という形式を採用した。「演劇」では、異なった考えを持った者が同じ一つの場面に同席して、矛盾をはらんだまま、矛盾を解決することなく出来事が進む。「書簡」では、突然の知らせや真相によって、真偽が分からないまま、出来事が進む。いったい、この出来事はどう進むのか、なぜ進むのか。その顛末が分からないことこそ、小島の小説の特徴だ。ある人物の登場は、福音ではなく、単なる新たな謎の到来にすぎない。
『演劇の一場面』と『書簡文学論』は、本当におもしろかった。『美濃』も読み進める。
![]() | 演劇の一場面 (水声文庫) 小島信夫 水声社 2009-02 |
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2009年12月28日
『小説の楽しみ』小島信夫
比較的わかりやすい小説論。小島信夫が、いかに原理的に小説を考えていたかが分かる。稀代のフォルマリストなのだ。これを読んで、心が穏やかになった。
![]() | 小説の楽しみ (水声文庫) 小島信夫 水声社 2007-11 |
投稿者 slowlearner : 08:58 | コメント (0)
2009年12月27日
『書簡文学論』小島信夫
とても正直な小説論。手紙が小説のなかでどのように機能して、それが小説を生み出していくのかを述べている。手紙は、いいたいことを伝えることではなく、送ることに意味がある。そして、出来事がおこり、小説が始まってしまい、終わらなくなる。
ただ、この本そのものが、途中から「文学論」ではなく、「小説」になっている。いやはや。
![]() | 書簡文学論 (水声文庫) 小島信夫 水声社 2007-11 |
投稿者 slowlearner : 18:37 | コメント (0)
2009年12月24日
『残光』小島信夫
読みながら、いったい自分は何を読んでいるんだろうと思ってしまう。よく、小説の隠喩として「鏡」が使われるけれども、小島信夫の小説は、まるで「ガラス」のようだ。透けて、何も映っていない。けど、かすかに何かが反射している。
ただ、おもしろい。『美濃』も読むんだろうな・・・
![]() | 残光 (新潮文庫) 小島信夫 新潮社 2009-10-28 |
投稿者 slowlearner : 07:08 | コメント (0)
2009年12月20日
ジョージ・オーウェルを読む
最近、ジョージ・オーウェルをまとめて読んでいる。炭鉱労働者を扱った『ウィガン波止場への道』を読むと、わたしの持っている中産階級的な価値観に気づかざるをえない。同時に、そのような価値観を問題視することも、まさに中産階級的な所作にほかならないことに気づく。オーウェルは、つねに価値観の戦いとしての社会批判に嫌悪を感じていた。彼が依拠しているのは、「身体のなかにしみこんだ感覚」や「経験」だけだ。研究者という仕事に就くわたしが依拠すべき「感覚」や「経験」とは何だろうか。
オーウェルは正直な男だと思う。正直な男は、近くにいると嫌なものだ。でも、何よりも代えがたい存在であることも事実だ。
![]() | オーウェル評論集 1 象を撃つ ジョージ・オーウェル 平凡社 2009-11 |
![]() | オーウェル評論集 2 水晶の精神 ジョージ・オーウェル 平凡社 2009-11 |
![]() | オーウェル評論集 3 鯨の腹のなかで ジョージ・オーウェル 平凡社 2009-12 |
![]() | オーウェル評論集 4 ライオンと一角獣 ジョージ・オーウェル 平凡社 2009-12 |
| ウィガン波止場への道 (ちくま学芸文庫) ジョージ・オーウェル 筑摩書房 1996-07 |
投稿者 slowlearner : 12:30 | コメント (0)
2009年07月26日
『海人ゴンズイ』
おお、期待大。
![]() | 海人ゴンズイ (ジョージ秋山捨てがたき選集 第 1巻) 青林工藝舎 2009-05 |
投稿者 slowlearner : 22:31 | コメント (0)
2009年02月19日
『永遠の故郷』吉田秀和
吉田秀和の連作をちびりちびりと読んでいる。わたしは音符がまったく読めないけど、それでも言葉が伝わってくる。それも、リズムにのって。「時間」を感じることのできる読書は最高に楽しいものだ。
朝日新聞の「音楽展望」(2009年1月24日)で、ブレヒトとシェークスピアの舞台を取り上げていた。まるで、その所作が本当に見えるようだった。そういえば、かつて淀川長治が、『ダンスマガジン』の連載のなかでアンナ・パヴロワについて語っていた。そのときも、まるでパヴロワの脚の着地音が聞こえるようだった。タン! タタン!
それからバレエを観にいくようになったことを思い出す。すべてが、何かの記憶につながっていく。
![]() | 永遠の故郷-夜 吉田秀和 集英社 2008-02-05 |
![]() | 永遠の故郷-薄明 吉田秀和 集英社 2009-02-05 |
![]() | 私の舞踊家手帖 淀川 長治 新書館 1996-04 |
投稿者 slowlearner : 00:19 | コメント (0)
2009年02月08日
An Evening With Herbie Hancock & Chick Corea In Concert
![]() | An Evening with Herbie Hancock and Chick Corea: In Concert Herbie Hancock Polydor 1998-06-08 |
1978年のコンサート。たまたま中古CDで買ってみたら、とてもよかった。
投稿者 slowlearner : 09:58 | コメント (0)
2009年01月25日
エリック・ロメール『アストレとセラドン』
銀座にて、エリック・ロメールの最新作『アストレとセラドン』を見る。古典的な会話劇だと思って見ていたら、後半から艶笑譚に突入する。その荒唐無稽な面白さに打ちのめされる。必見の傑作。
その後は、神田でパブリック・アートに関する勉強会に参加する。アメリカにおけるパブリック・インターベンションの動向を知ることができた。いろいろとなるほどと思うことがあって、おもしろかった。ただ、アメリカの概念を輸入しても、うまく解釈できないだろうなと改めて感じる。日本の状況をどう考えるか、それが課題だ。

投稿者 fastlearner : 15:30 | コメント (0)
2008年12月27日
『「ひきこもり」への社会学的アプローチ』
![]() | 「ひきこもり」への社会学的アプローチ―メディア・当事者・支援活動 荻野達史・川北稔・工藤宏司・高山龍太郎編 ミネルヴァ書房 2008-12 |
『「ひきこもり」への社会学的アプローチ』が出版されました。
序章「ひきこもり」の何が問われるべきなのか?
第 I 部「問題化」の様相
第1章「不登校から「ひきこもり」へ」
第2章「ゆれ動く「ひきこもり」―「問題化」の過程」
第3章「「ひきこもり」と統計―問題の定義と数値をめぐる論争」
第II部「当事者」の位相
第4章「「ひきこもり」の当事者は〈居場所〉で何を得ているのか」
第5章「「ひきこもり」と対人関係―友人をめぐる困難とその意味」
第6章「「ひきこもり」と家族の経験―子どもの「受容」と「自立」のはざまで」
第III部「支援活動」の諸相
第7章「訪問・居場所・就労支援― 「ひきこもり」経験者への支援方法」
第8章「「ひきこもり」と精神医療―民間支援活動の示唆するもの」
第9章「「ひきこもり」と社会的排除―社会サービスの不在がもたらすもの」
投稿者 slowlearner : 18:08 | コメント (0)
2008年12月14日
海外ドラマ「ブラザーズ&シスターズ」がおもしろい
![]() | ブラザーズ&シスターズ シーズン1 コレクターズBOX Part1 [DVD] キャリスタ・フロックハート, レイチェル・グリフィス, サリー・フィールド, ロン・リフキン, ケン・オリン ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント 2008-10-22 |
毎朝、テレビ東京で放映している海外ドラマ「ブラザーズ&シスターズ」だけが、いまの楽しみだ。上流家庭の内実を描いているだけなのだが、とにかくおもしろい。やっぱり、ドラマは脚本と演出が命だなぁ、としみじみ思う。
とにかく、展開の緩急がいい。これを見ると、「風のガーデン」もタメのシーンが長すぎると思ってしまう。キャリスタ・フロックハートが主人公を演じているけど、テレビ討論番組の保守派(共和党)の論客という役どころもうまい。
ああ、幸せだ・・・
投稿者 slowlearner : 09:39 | コメント (0)
2008年08月23日
『ざくろの色』セルゲイ・パラジャーノフ
日本での最終上映らしいので、久しぶりにパラジャーノフを見に行った。冒頭のモノローグ「私の生と魂は苦悩の中にある」の韻律、その鮮やかで平面的な映像、他人の視線というものを意識しないかのような演出、パラジャーノフの映画は、まるで人間が存在しない世界の叙事詩を描き出しているかのようだ。比類ない。
孤独な世界だ。ただ、隣には神がいる。
投稿者 slowlearner : 11:22 | コメント (0)
2008年08月22日
『ハプニング』M・ナイト・シャマラン

シャマランのR指定映画。正直、生理的にきつい部分がある・・・
ただ、相変わらずのシャマラン映画でおもしろい。シャマランの映画は、いつも「見えないものが見えて、見えるものが見えない」という逆説に則っているように思う。なんか、変な感じがたまらない。
投稿者 slowlearner : 11:01 | コメント (0)
2008年08月12日
赤塚不二夫、サンキュー・ベラマッチャ!

赤塚不二夫のマンガがすべてだった。
そのリズムは今も忘れていない。
投稿者 slowlearner : 11:23 | コメント (0)
2008年08月11日
『カメレオン』阪本順治

立川の映画館のレイトショウにて。
本当に、こういう映画が見たかったのだ!
心が震える。
投稿者 slowlearner : 00:57 | コメント (0)
2008年08月10日
「ダグラス・サーク」特集

7/21(月)から8/1(金)にかけて、「ダグラス・サーク」の特集上映があった。日参する日々。第30回ぴあフィルムフェスティバルの一環だ。いったい、これ以上、重要なことがあるだろうか。
「第九交響楽」
「いつも明日がある」
「心のともしび」
「アパッチの怒り」
「南の誘惑」
「翼に賭ける命」
「悲しみは空の彼方に」
「愛する時と死する時」
「天が許し給うすべて」
「風と共に散る」
ダグラス・サークの映画では、すべての人々が過去に縛られ、ひたすら自らの運命に従う。その姿はまるで時間の奴隷だ。だが、そのような運命の牢獄のなか、その軛が解かれ、時間が止まるかのような瞬間が訪れる。サークは、一貫して人と運命が出会う瞬間を映し出し、そのはかなさを謳うのだ。
ダニエル・シュミットとのインタビューの末尾、サークはゲーテの詩「至福なる憧憬」を引用する。
死して生きよ!
この摩訶不思議にふれぬかぎり
いつまでも人間は
地上の夜のかなしい客にすぎぬ
映画館で浮かび上がる光のはかなさと喜びを久しぶりに味わうことができた。あと、改めてバーバラ・スタンウィックの美しさを思い出す。
投稿者 slowlearner : 19:59 | コメント (0)
2008年06月14日
『ランジェ公爵夫人』
2008年はジャック・リヴェットの年だった!
3月から4月にかけて、日仏会館で行われた「ジャック・リヴェット・レトロスペクティヴ」はまさに至福の時間だった。長く未見だった『デュエル』『ノロワ』『メリーゴーラウンド』、未公開だった『シークレット・ディフェンス』、そしてまさか見れるとは思っていなかった『アウトワン』。
どれもこれも、リヴェット特有の「秘密」と「逡巡」のテーマが前面に広がる。やはり、美しい画ではなく、脚本と演出こそ、いい映画の条件なのだ。
新緑の美しい飯田橋界隈、うまいランチとワインも、田舎暮らしのわたしにはうれしい。
そして、4月には最新作の『ランジェ公爵夫人』!強い情熱である「ランジェ公爵夫人」と偉大な行動である「モンリヴォー将軍」の愛の駆け引きのさまを、織りなす波のように描きだす。運命に向かって突き進む人々の姿を見る観客は、その様子に魅惑されると同時に、その破滅する姿に残酷な喜びを見出すことができる。
傑作です。

投稿者 slowlearner : 10:06 | コメント (0)
2008年02月11日
Amy Winehouse!
![]() | Frank Amy Winehouse Umvd Import 2003-12-23 |
![]() | Back to Black Amy Winehouse Universal 2007-03-13 |
Amy Winehouseがグラミーを取ったみたいだ。
まあ、実はグラミーはどうでもいいのだが。
ただ、Winehouseは、本当によく聞いているので、なんだかうれしい。匂いのあるシンガーは素敵です。
投稿者 slowlearner : 17:07 | コメント (0)
2008年01月02日
Growing Pains / Mary J. Blige
![]() | Growing Pains Mary J. Blige Universal 2007-12-18 |
![]() | Blue Skies Cassandra Wilson Winter & Winter 1990-10-25 |
MJBの新作。いい。
年末に見たマノエル・ド・オリヴェイラの新作『夜顔』もよかった。
カサンドラ・ウィルソンも、夜にいい。
投稿者 slowlearner : 16:13 | コメント (0)
2007年10月05日
The World Has Made Me the Man of My Dreams / Me'Shell Ndegéocello
![]() | The World Has Made Me the Man of My Dreams Me'Shell Ndegéocello Universal Classics 2007-09-25 |
*
待望の新作。
相変わらずのメシェル節で、bassがうなる。
現役で追っかけている数少ないアーティストの一人だ。
*
昨日のとんねるず番組で、初めてタモリのイグアナを見た。
かねがね赤塚不二夫御大のマンガで見ていて、憧憬の的だっただけに、感動も一塩だった。わからないのは、新聞のキャプションだ。当日の新聞には、イグアナの真似に関する記載が一切なかった。本来であれば、もっと宣伝していいと思うんだが・・・
投稿者 slowlearner : 19:32 | コメント (0)
2007年04月28日
『Vienna Concert』 Keith Jarrett
![]() | Vienna Concert Keith Jarrett ECM 2000-03-07 |
最近、仕事をするときは、もっぱらキース・ジャレットだ。
ひとつのモチーフをゆっくりと展開していく様子は、静かに、熱い。
夜中の大音量。まるで部屋一杯に音が充満して、そのなかで一つひとつの音が立ち上っていくかのようだ。
単純で終わりのないプロセスが続くことに喜びを覚える。
特に、この『Vienna Concert』は。
投稿者 slowlearner : 00:38 | コメント (0)
2006年02月15日
A Change Is Gonna Come / Leela James
![]() | A Change Is Gonna Come Leela James Warner Bros. 2005-06-21 |
デカイ音だとサイコーです。
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2006年02月13日
A Weird Kinda Wonderful / n'dambi
![]() | A Weird Kinda Wonderful n'dambi VILLAGE AGAIN 2005-11-16 |
これもいい。
来日公演、行きたかったなぁ。くそ。
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The Way It Is / Keyshia Cole
![]() | The Way It Is Keyshia Cole A&M 2005-06-21 |
遅ればせながら、いま、よく聴いています。
「Love」いいなぁ。
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2005年11月03日
Unplugged/Alicia Keys
![]() | Unplugged Alicia Keys J-Records 2005-10-11 |
つい買っちまう。
11月末には、n'dambiの新作「A Weird Kinda Wonderful」もリリース。さらには初来日で、TOKYO CROSS OVER / JAZZ FESTIVAL 2005に出演。けど、行けねぇ。
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2005年10月10日
Remixed And Unreleased/Mary J Blige
発売に気づかんかった。
queenのremix集。
しばらく聞きまくりそう。
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2005年09月24日
『思想』2005年10月号、特集:東アジアとマックス・ヴェーバー
『思想』2005年10月号(No.978)は、「東アジアとマックス・ヴェーバー」を特集。きっかけは、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」刊行百周年を記念したシンポジウム(大阪大学)だが、大幅に改編されて刊行されることとなった。
わたしは、ピーター・ベーア「古典を読み解く:『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の"精神"』の百年」を時安邦治さんと共訳。
やはり、いまでもマックス・ウェーバーはもっとも刺激を受ける先達の一人だ。
現在、社会的包摂の規範論を構想していますが、その中核となるのが多元主義的な考え方。4人の先達として、マックス・ウェーバー、アイザイア・バーリン、マイケル・ウォルツァー、アマルティア・センをゆっくりと読みながら、多元主義の咀嚼に努めている。多元主義pluralismこそ、わたしの基本的なセンスにもっとも合致するように思える。
★『思想』2005年10月号、東アジアとマックス・ヴェーバー
「古典を読み解く」 P・ベーア
「ヴェーバーとモダニティ論の新たな地平」 木前利秋
「「マルクスとヴェーバー」からハイデガーへ」 山之内靖
「近代の精神」 W・シュヴェントカー
「台湾におけるヴェーバー読解」 M・v・ゲーレン
「プロテスタンティズムと韓国社会の近代化」 金聖佑
「資本主義の精神(上)」 L・ボルタンスキ&E・シャペロ
投稿者 slowlearner : 00:30 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月23日
『職場の人権』第36号、発刊
『職場の人権』第36号が完成しました!
わたしも小さなコメントを寄稿しています。
ご希望の方は、slowlearner shop!よりお求めください。
藤内さんのご報告「ドイツにおける労働組合および従業員代表による労働条件規制の交錯」は、オススメです。
★『職場の人権』第36号
★書籍データ
報告: 44p ; サイズ(cm): 21 x 30
出版社: 研究会「職場の人権」
発行: 2005/09
★目次
●第69回例会
報告「ドイツにおける労働組合および従業員代表による労働条件規制の交錯―従業員代表の活動および役割を中心に」 ―藤内和公 1
コメント「ドイツの従業員代表制度から日本は何を学ぶべきか?」―根本到 8
「発言と質疑応答」 11
●第70回例会
報告「排除される若者たち―フリーターと不平等の再生産 16
※「大阪フリーター調査」の経緯と概要 ―西田芳正 16
※フリーターの析出に見られる社会的不平等の世代間再生産 ―妻木進吾 18
※遊びと不平等の再生産 ―西田芳正 25
※組み込まれているネットワークとモデルの限定 ―内田龍史 29
コメント「社会的包摂として若者政策を考える」―樋口明彦 36
1.労働市場をめぐる攻防
1-1.労働市場内部における選別的原理
1-2.労働市場内部/外部を分ける排他的原理
2.労働市場からの撤退
2‐1.労働市場への参入
2‐2.労働市場からの離脱
2‐3.家族への滞留
3.社会的排除という視座
4.「排除される若者たち」が意味するもの
「発言と質疑応答」 39
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2005年09月20日
最新刊! 『分岐点に立つひきこもり』
ようやく刊行しました!
昨年10月24日と11月28日の2回に分けて行われたディスカッションの記録本。読み物として面白くするために、いろいろと加筆・修正もされていますが、最終的にコンパクトでスピーディーな本に仕上がっています。ニートと社会的ひきこもりのあいだに横たわる微妙な関係を探っています。
購入希望の方は、slowlearner shop!よりお求めください。ぜひ、よろしくお願いいたします。
最後に、本の編集・レイアウトにご尽力いただいた永冨奈津恵さん、本当にありがとうございました。ナイスな装丁に感動の嵐です。あえて、実名でお礼を述べさせていただきます。もちろん、田中さんも、本当にご苦労様でした。
★『分岐点に立つひきこもり』
樋口明彦・石前浩之・上田陽子・金城隆一・田中俊英(著)
★書籍データ
対談集: 100p ; サイズ(cm): 15 x 21
定価: 1,000円
出版社: ドーナツトーク社
発行: 2005/08
★目次
●はじめに ―田中俊英 04
●回顧と展望 ―樋口明彦 08
●SCENE01 社会的ひきこもりからニートへ?(2004/10/24)
●introduction
※壮大な椅子取りゲームのようなものがあって、椅子に座れない人たちがいろんな形でたまっているのではないか。その延長線上にニートという言葉がある。―石前浩之 14
※若者問題のネーミングは、短期間のうちに名づけがころころ変わっている。我々は、今、ニートという言葉を受け入れてもいいのか。―田中俊英 16
※「ニート」が概念として妥当でないからといってほうっておくわけにもいかない。「活動として使えるものは使わなくては」という状況に、今、私はいる。―樋口明彦 18
●opinion
※田中俊英よりニートに関する四つの論点 21
・"こころ系"から"就労系"へ移行したのか?
・就労意欲は必要か?
・ニートとは誰なのか?
・ニート対策は社会コスト削減ではないのか?
※樋口明彦より四つの論点への回答 27
・「社会的ひきこもり」の分類化
・事後的なフィクションとしての就労意欲
・ニート問題=アウトリーチ問題
・「誰」のために、「何」のために
●discussion
※「若年者を中心とした『人間力』強化の推進」とは 35
※ニートの全体像は誰も見ることはできない 39
※「見える」ニートと「見えない」ニート 40
※ニートに届くアウトリーチの手法を模索する 43
※どうしてもNPOに頼らざるをえないニート支援 45
●questions&answers
●SCENE02 しかし、本来的意味としてのひきこもりは今も長期化し続けている(2004/11/28)
●introduction&opinion
※公的機関と民間団体がお互いの特徴を引き出しながら、「連携」「情報」「就労」でつながり、ネットワーク化していく新しい動きに注目したい ―樋口明彦 54
※訪問活動には、実にさまざまなコストがかかってくる。親との信頼関係作りもその一つ。「親も動けば子も動く」と実感しているが、その実感は正しいのか考えていきたい ―田中俊英 57
※社会参加に向けて自発的な行動を促すために、今、「ひきこもり」のままでさまざまな仕事の選択肢を提供しよう ―上田陽子 61
※一つの言葉で表現できないほど、青年問題は多様なのに援助の幅が狭いことが問題だ。ネットワーク化によってその問題を解決できないだろうか ―金城隆一 68
●discussion
※家族全体をどのように支援していけばいいのか 72
※社会参加の第一歩としての「ファーストステップジョブ」 74
※社会資源としての「親」を利用しようと親自身が考えた 77
※援助者も被援助者も停滞し長期化が起こるのではないか 87
※情報発信基地と、そこへのナビゲートの必要性 86
※ネットワークだけでは語りきれない「何か」 89
●questions&answers
●謝辞 ―田中俊英 98
投稿者 slowlearner : 19:29 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月07日
stones here!
![]() | A Bigger Bang The Rolling Stones Virgin 2005-09-06 |
キタ!
ようやくamazonより到着!
これ聞きながら、仕事・・・、やっぱストーンズだ!
投稿者 slowlearner : 15:14 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月14日
讃えよ、ジョージ秋山
今月は、ジョージ秋山を休憩時間に読んでいる。
浪人中に『ラブリン・モンロー』にはまったのが最初か。ジョージ秋山は、名前ばかりが有名なような気がするので、ささやかながら本の宣伝を。
(注意!ジョージ朝倉ではありません)
すぐに入手可能&傑作なのは、『捨てがたき人々』。必読。タイトルも、ドストエフスキー的で、秀逸。
![]() | 捨てがたき人々 5 (5) ジョージ秋山 小学館 1999-04 |
もちろん、『ラブリン・モンロー』も必読。
あとは、下記のものが面白い。ジョージ秋山自身、「自力」で解脱する人間に惹かれているようだ。私としては、「他力」に惹かれるので、法然をマンガにしてくんないかなと、淡く期待(けど、親鸞は苦手なのだ)。
![]() | 弘法大師空海 6 (6) ジョージ秋山 集英社 1999-06 |
これは、二宮金次郎。すげぇ、おもろい。天道と人道の話は、マックス・ウェーバーだ! まさに、現世内禁欲。『二宮金次郎の倹約と資本主義の”精神”』。
![]() | 博愛の人 (8) ジョージ秋山 小学館 1996-09 |
投稿者 slowlearner : 11:07 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月06日
エレニの旅
今日は、T・アンゲロプロス。
長い、長い喪失の時間を見たような感じ。すべては、ゆっくりと過ぎ去っていくんだが、普通の映画だと最後に人間が残る。つまり、感傷的な記憶だ。
けど、この映画では、人間すら過ぎ去ってしまったかのような感覚なのだ。
トリロジーの第1部。まだまだ時間は続くらしい。
投稿者 slowlearner : 22:50 | コメント (0) | トラックバック
2005年05月31日
コラテラル
告白するが、マイケル・マンが大好きなのだ。
たぶん、マッチョすぎるとか、大げさすぎるとか、いろんな感想もあるかとは思うが。
冒頭、タクシーにおいて、ジェイミー・フォックスとジェイダ・ピンケット=スミスが語り合う場面。深夜にスクリーンで見たい雰囲気が漂う。
おそらく、マイケル・マンの映画のテーマは、つねに孤独でしかない。映し出されるのは、一人の人間が屹立する姿と、その背後に広がる誰もいない世界。いつも独白劇のようだ。男女の出会いも、その延長上でしかなく、決して人間と人間の結びつきが成就されることはない。独白する人々が、せいぜい一瞬の間、視線を交わすのみだ。この世の法則。
![]() | コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション 監督:マイケル・マン トム・クルーズ ジェイミー・フォックス ジェイダ・ピンケット=スミス パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005-03-04 |
投稿者 slowlearner : 05:08 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月26日
『On Another Level』Los Hermanos
今日は、10月24日に行ったイベント「社会的ひきこもりからニートへ?」(ドーナツトーク社主催)の冊子原稿の校正をえんえんとする。Nさんの見事なレイアウトでほんとに驚きの仕上がり。別物みたい。やっぱ、デザインは重要だ。
まだ、終わらないけど、脚注をつけるが楽しくなってきた。(Tさん、校正作業、遅くなってすいません!)
2005年2月下旬には、完成予定!
そのBGMとして聞いているのが、デトロイトテクノのLos Hermanos。UR のDJロランド&ジェラルド・ミッチェルによるプロジェクトで、ファースト・アルバム。はまってます。ようやく、しっくりくるテクノが見つかったという感じ。遅ればせながら、野田努の本でも読んで、ちょっと勉強しようと思う次第。
![]() ![]() | On Another Level インディペンデントレーベル 2004-12-10 |
投稿者 slowlearner : 23:10 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月21日
『イノセンス』押井守
![]() | イノセンス スタンダード版 押井守 ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2004-09-15 |
『イノセンス』再見。やっぱ、単純に面白くないという感想。
『物語消費論』で大塚英志が言っていたみたいに、シナリオがつらい。伊藤の抜けた穴は大きいのか。大枠のストーリー自体はいいと思うんだが、見せ方がつらい。
ちょっと考える。
テーマは、「人間であること」と「人間でないこと」の曖昧な境界だと思う。電脳・義体化(サイボーグ化)が原作(士郎)のモチーフなんだけど、そこに人形・記憶など映画(押井)のモチーフが加わっている。
「人間的なものと非人間的なもの」というテーマは、形式と内容の二つの側面で変奏されている。
●形式
①アニメの表現技術
従来型のキャラクター描写 VS 緻密なCGによる背景描写
②キャラクター描写
登場人物(顔による感情表現) VS 人形(顔による感情表現がない)
③せりふ
沈黙(内面を読み取る) VS 漢文の引用を多様(意味が分からない)
●内容
①身体
ゴースト(魂) VS 身体の義体化(機械)
②記憶
愛着のあるものへの執着(犬の描写) VS 意味のない記号の集積(豪華で雑多な都市)
このようなさまざまな対立軸が仕掛けられているにもかかわらず、全体のバランスが非常に悪いため、ストーリーを見通すことができない。特に、「非人間的なもの」ばかり、それもCGのように形式的側面が、突出して表現されていて、意味をつかむことができない。つまり、画面には、細かな色彩データが平坦に広がるままで、色彩データの濃淡から浮かび上がる認識可能な形象を見出すことができないのだ。
この映画で、印象的なのはバトーと犬が一緒にいるところぐらい。もちろん、そのほかのCGによる風景や人形の描写がすごいといえば、すごいんだろうが、一般視聴者としては「記憶」に残らない。処理すべき情報量が多すぎるのだ。
それで思ったのは、おれは「人間」で、この映画は「非人間」に向けられているというもの。そうか、人間のためではない映画。かつて、ベンヤミンは、写真の真の潜在力を、そうした非人間的な部分まで克明に写し取ることに見て取った。また、映画は、生まれたときから死の芸術と見なされた。そう考えると、『イノセンス』は、近代視覚芸術の中心に位置するのかもしれない。決して、(人間には)「見えない」芸術。
事実、抽象絵画が好きなわたしとしては、『イノセンス』の「記憶に残らない」という特徴こそが、唯一の価値なのだ。
投稿者 slowlearner : 14:17 | コメント (0) | トラックバック
2004年11月04日
『ニート-フリーターでもなく失業者でもなく』玄田有史
![]() | ニート―フリーターでもなく失業者でもなく 玄田 有史 曲沼 美恵 幻冬舎 2004-07 |
投稿者 slowlearner : 15:24 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月27日
スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考
![]() | スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考 藪下 史郎 光文社 2004-10-16 |
『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』のエッセンスを取り出したような本。とりわけ、グローバリゼーションが進むなか、IMFの問題点を指摘する。
1.グローバリゼーションの功罪について
グローバリゼーションとは、「諸国家がより緊密に結びついたこと」を意味する。つまり、「輸送コストや情報通信コストが低廉化したことに加え、それまで国家間にあったさまざまな人為的な障害がなくなったことによって、国家間の資本、情報、財、労働などの移動が活発化したこと」を指す。
2.国際金融機関の役割
とはいえ、市場が完全に機能して、効率的な資源配分が実現するとは限らない。「情報の非対称性」、「外部性」の存在(環境問題など)、「市場の失敗」は生じる可能性がある。近年、発展途上国において、そうした問題は実際に顕在化している。そうした負のメカニズムに対処するため、国際機関の役割が必須のものとなる。
3.IMFはその使命をはたしてきたか
IMFの誤り
① 「市場原理主義market fundamentalism」信仰
② 専門分野を超えた過大な活動(途上国への開発融資)
③ 順循環的な貸付(不況時の緊縮財政)
④ 資本市場の自由化
⑤ リスク移転市場の不備(リスクを途上国から先進国に移転するシステム)
⑥ 国際的な準備制度による搾取(途上国の負債)
⑦ 救済がもたらすモラルハザード
4.改革のための提言-IMFはどう変わるべきか
① 意思決定プロセスの透明化と民主化
補足.スティグリッツの経済学とグローバリゼーション
・新古典派経済学による市場メカニズムの留保
・非対称情報下での市場が直面する逆選択とモラルハザードの問題
・市場の失敗
① 情報の不完全性
② 外部性(環境問題など)
③ 公共財(フリーライダー問題)
④ 競争の失敗(独占企業、価格や賃金の硬直性)
⑤ 調整の失敗(政策間のトレードオフ関係)
・国際公共財の必要性
◆考えるべきこと
① グローバリゼーションのもとでの国際機関(IMF、世界銀行、WTO、国際人権機関など)の役割
② 先進国と途上国の関係をいかに整備するか(リスク移転市場について)? また、その時に、国際機関の役割は?
③ スティグリッツによれば、アメリカによるフィリップス曲線は、産業構造の変化のため左にシフトして、インフレ率を上昇させることなく、失業率を下げることが可能になったらしい。それについて詳しく調べること。
④ 「誰のために、何のために」という視点(p.88-90)
社会学における価値判断論争の文脈を考えるまでもなく、何らかの政策を分析するには、「誰のために、何のために」という視点を欠かすことはできない。若年者に関する政策でも、常に配慮すべき点である。
また、スティグリッツの立場は、「政策の優先順位、タイミングは、貧困層の生活改善につながるかどうかで判断されるべきだ。私はそれが正しいことだと信じる」(p.120)という言葉に明瞭に表れている。
投稿者 slowlearner : 22:50 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月26日
物語消滅論
![]() | 物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」 大塚 英志 角川書店 2004-10 |
時代診断に対する視点を提示していて、おもしろかった。
0.1980年代 近代小説の時代
1.1980年代~ 物語消費の時代
「与えられた情報を一定の枠組みのなかで受け手に受け手に創作させていく消費の形式」
例)ビックリマン、コミケ
2.1990年代~ データベース消費(東浩紀)
例)キャラ萌え





















































