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2005年07月24日

近況

★ようやく翻訳が終わった。
 昨年(2004年)は、マックス・ウェーバーの名論文『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の「精神」』刊行100周年に当たる。そのため、『思想』で特集をするらしい。その一環として、Peter Beahr氏の"Deciphering a Classic: The Protestant Ethic and the “Spirit” of Capitalism 100 Years On"を共訳。
 やっぱりウェーバーはおもろいなぁと思う反面、すごく疲れた・・・

★講演録『動けない青年たちと動き始めた青年たち』完成
 2005年2月に、NPO法人淡路プラッツの主催で行われた講演会「青少年問題を議論する」の講演録が完成。
 「純粋ひきこもり」と「ニート」の分科会をまとめたもの。1000円にて、販売中。

★報告書『ニートにむけた職業意識プロジェクト』完成
 2005年2月と3月に実施した、ワークショップ「家族から始めるニート就職支援」の内容をまとめた(マニュアル化した)報告書が完成。どんなことをやったか、だいたいは分かるかと思う。

 書籍関係については、いずれまとめてアップします。

投稿者 slowlearner : 08:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月15日

★第7回社会科学研究会「自治体の産業雇用政策」

 研究会で報告させていただきます。
 若者問題が、はたして産業や雇用の問題とどの程度リンクするのか、その可能性が分かればいいのですが。


★第7回社会科学研究会
自治体の産業雇用政策

〇日時 7月31日(日)13:00~17:00

〇会場 大阪市・港区民センター
地下鉄中央線、JR環状線「弁天町」下車 徒歩7分

報告(1) 自治体ができる地域産業政策
 本多 哲夫さん(大阪市立大学助教授)

報告(2) 自治体ができる労働政策
 前田 定孝さん(時間短縮研究所事務局次長)

報告(3) ニート対策の現状と課題
 樋口 明彦さん(大阪大学院生)

☆お申し込み・お問い合わせは、こちらまで☆

投稿者 slowlearner : 14:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月14日

讃えよ、ジョージ秋山

 今月は、ジョージ秋山を休憩時間に読んでいる。
 浪人中に『ラブリン・モンロー』にはまったのが最初か。ジョージ秋山は、名前ばかりが有名なような気がするので、ささやかながら本の宣伝を。
 (注意!ジョージ朝倉ではありません)


 すぐに入手可能&傑作なのは、『捨てがたき人々』。必読。タイトルも、ドストエフスキー的で、秀逸。

4091880258捨てがたき人々 5 (5)
ジョージ秋山
小学館 1999-04

 もちろん、『ラブリン・モンロー』も必読。
 あとは、下記のものが面白い。ジョージ秋山自身、「自力」で解脱する人間に惹かれているようだ。私としては、「他力」に惹かれるので、法然をマンガにしてくんないかなと、淡く期待(けど、親鸞は苦手なのだ)。

4088782593弘法大師空海 6 (6)
ジョージ秋山
集英社 1999-06

 これは、二宮金次郎。すげぇ、おもろい。天道と人道の話は、マックス・ウェーバーだ! まさに、現世内禁欲。『二宮金次郎の倹約と資本主義の”精神”』。

409189058X博愛の人 (8)
ジョージ秋山
小学館 1996-09

投稿者 slowlearner : 11:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月11日

社会的排除と「労働者文化」の退潮

 「職場の人権」7月例会のあと、熊沢誠さんと。

 熊沢さん曰く、イギリスにおける社会的包摂という政策動向は、強力な包摂機能を担ってきた労働者文化が退潮したために生じたのではないか、と。これまで、労働者文化は、学校や社会の主流文化から独立して、人々の意識や行動の背景を形作ってきたが、それが崩壊したので、コミュニティによる代替的な包摂手段が必要となった。

 なるほど。確かに、社会的排除/包摂の文脈に労働者文化の位置づけはない。ただ、それは社会的排除があくまで社会のマージナル層に対応して出現したものだからなのか、あるいは、その出現には労働者文化の変化が前提条件となっているのか。社会的包摂は、地域・NGOなど、労働者に代わる集団に準拠しているのも事実。
 労働組合と社会的包摂の関係について、これから気をつけてみよう。現在の労働組合は、社会的排除についてどう思っているんだろうか。

 P.ウィリス『ハマータウンの野郎ども』を再読しよう。

 ※

・・・と書いたら、イギリスの労働者文化や日本の文化政策をごりごりと研究しているお方より、強いツッコミが入った。というわけで、以下の本も加えます。

 R.ウィリアムズ『長い革命』

 つーか、絶版やし・・・


投稿者 slowlearner : 19:06 | コメント (0) | トラックバック

名古屋セミナーで

 日曜日は、名古屋に行ってきた。
 ひきこもりやニート支援に関するお話をさせていただく。最初はちょっとうまく話をまとめることができなかったが、後半はなんとか回復(?)。来ていただいた方、本当にありがとうございました。
 そこで、今年の2月と3月にやったワークショップが、家族の方にとって一番いい情報提供になるのではないかと改めて思った。講演のあといつも思うのは、やはり一人ひとり状況や考えていることがまったく違うということ。それぞれの状況の個別性を、支援という普遍性にすり合わせるには、ワークショップ形式がいちばん有効だと感じる。あとは、その地域独自の支援状況に関する知識が不可欠だということだ。
 わたしにできることは、情報提供&整理に尽きると思っている。
 支援者・当事者・一般の方には、ワークショップ以外の形もありだが。

 ※

 これから講演やイベントに参加させていただいた後は、感想や反省点、要するに「良い所と悪い所」を記していこうと決意。そうしないと、惰性に陥ってしまう。

 味噌カツ、食べるの忘れた。
 愛知万博で、すげぇ人が多かった。

投稿者 slowlearner : 18:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月10日

研究会「職場の人権」、7月例会終了

 昨日は、7月例会「排除される若者たち―フリーターと不平等の再生産」があった。
 大盛況で、60名以上の方が参加。
 日本における若者問題が、豊かな国の社会問題としてではなく、ゆっくりではあるけど、確実に階層問題へと転化しつつある様子を髣髴とさせるものでした。また、ミクロな点でもいろいろと示唆を与える部分が多い、ご報告でした。
 詳細な報告内容は、後日、会誌にて。乞うご期待。

 ※

 例会でも述べたが、日本の社会保障は、遅かれ早かれ家族福祉や職域福祉ではまかなえない。では、どうするか。
 わたしは、そのときに「社会的包摂」という考え方が重要だと考えている。これは、意図的に社会保障の仕組みを作り変えることを目指すことを意味する。その中心となる目的は、何よりも「家族や職場で保障されない人々」を、どうするかと点に尽きると思う。
 ここで論議になる点は、「家族」である。なぜなら、職場は、もともと公的領域であるので、何らかの社会的関与が新たに行われることへの抵抗感が小さいが、家族という私的領域に関しては、大きな抵抗感を持たれる可能性が高い。つまり、家族への介入という文脈で批判されてしまう。そのため、日本の場合は、ヨーロッパと同様に社会的包摂を進めるにしても、「家族」との関係をいかに調整するかを考える必要がある。

 ※

 そういえば、私が始めて書評をした、大好きな社会学者ジャック・ドンズロは、『家族に介入する社会』という邦訳タイトルの本を書いていた。ただ、原題はLa Police de Famillesですが。

 ※

 次回、研究会「職場の人権」8月例会は、

 「若者論キャンペーン 2005」第2弾企画
 「マック仕事の日本?日本・米国・カナダの若年労働者が考えていること」

日程 8月20日(土) 13:30~16:30(13:00開場)

 詳細は、また告知します。

投稿者 slowlearner : 08:30 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月06日

movable type、うっとうしいな

 なんか、急にmtの「エントリー一覧」が見れなくなって、エントリーすることができなくなった・・・スパムメールの仕業?
 もちろん、原因など、一切わからない。
 でも、ググッて、なぜかはわからないまま、cfgファイルをいじって回復。

 まあ、ええか。動いているし。

投稿者 slowlearner : 22:00 | コメント (0) | トラックバック

■「ひきこもり支援」の在り方を考える

 名古屋でセミナーをさせていただくことになりました。
 大阪での動向を軸に、地方自治体で可能な、ひきこもり支援の見取り図を提示できればと思います。そのうえで、家族の関わりについて言及するつもりです。


NPO法人「育て上げ」ネット 7月中部定例会

「ひきこもり支援」の在り方を考える
『関西《社会的ひきこもり》支援ガイドマップ』づくりの経験から

〇講師 樋口明彦(大阪大学大学院)

〇日時 平成17年7月10日(日) 13時30分~16時30分

〇会場 愛知県産業貿易館
〒460-0002 名古屋市中区丸の内三丁目1番6号
TEL(052)231-6351

〇交通      
地下鉄 桜通線「丸の内駅」下車(4番出口) 徒歩10分
名城線「市役所駅」下車(4番出口) 徒歩10分
鶴舞線「丸の内駅」下車(1番出口) 徒歩10分

〇会費 会員 1000円  一般 1500円

hikikomori20050710.jpg

投稿者 slowlearner : 07:24 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月03日

仕事、余暇、禁忌

 昨年、社会的ひきこもりとニートをテーマに行った連続パネルディスカッションを冊子にまとめるとのことで、「まえがき」のようなものを書く。が、一向に進まず・・・・・・(すいません、今日中に完成します)。
 ただ、読み返すと、おもしろい気がする(もはや、時間が経っているので、他人の発言のようだ)。「まえがき」には、いま考えていることを書こうと思うが、うまくまとまんない。
 早くて7月末、遅くとも8月初頭には、完成する予定です。

 あと、自己逃避で、M・ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』を見る。好きな監督だ。この監督の特徴は、現代芸術の逆を行くところにあると思う。現代芸術は、見えるもので見えないものをいかに表現するかに多くの努力を費やしてきた(セザンヌ、ベケット・・・)。だが、シャマランは、必ず物語の核となる謎の部分を、われわれの想像力を裏切るのではなく、それをなぞるかのように、とてもチープな形で登場させる(『シックスセンス』の幽霊たち、『サイン』のエイリアン、『ヴィレッジ』の怪物)。まあ、映画とは、あられもなく見せる芸術なので当り前なのだが、その登場のさせ方にもったいぶった演出がない。拍子抜け映画なのだ。そこがいい。
 そういえば、先日、ラウール・ルイスの『悪夢の破片』がテレビで放映されていた。いま、10分ずつ見ている・・・

 さらに、いま禁忌を犯そうとしている。
 いままで、ろくなことにならないと自戒して、無視し続けていた二クラス・ルーマンを読んでしまう。『社会の教育システム』。やはり、おもしろかった・・・。けど、悪魔の書なので、論文などでは使わないでおこうと改めて誓う。次は、『近代の観察』でも読むか・・・。庶民の知恵として、焚書ってのはありだなと、なんとなく思う。

413010098X社会の教育システム
ニクラス ルーマン Niklas Luhmann 村上 淳一
東京大学出版会 2004-09

投稿者 slowlearner : 16:26 | コメント (0) | トラックバック

■「ニート/ひきこもり」親のための総合講座(全6回)

 NPO淡路プラッツにて、以下の講座を開催するとのこと。
 第2回講座(9月3日(土))を担当させていただく。いま、できることは次の2つでしょうか・・・(詳細は未定です)。

① 適切な就労支援とは?
 ひきこもり/ニート/離転職リピーターというステップの違いを示唆して、各状態に適切な支援のあり方を説明。

② 若年者就労問題の現在
 現在の若年者就労問題は、その名の通り、「若者問題」と「労働問題」の交差点に位置している。つまり、働く/働かないという自己選択の問題のみならず、働き方(正社員、パート・アルバイト、派遣社員、請負社員などの就労形態や労働条件)の問題も視野に入れる必要がある。
 このような客観的状況の変化に加えて、さらに、親と子どもの価値観の違い(いかにして生きるか、生活するか)が絡まっている。


「ニート/ひきこもり」親のための総合講座(全6回)

 ニートやひきこもり問題解決のためには、親御さん自身がこの問題について多角的に「知る」ことが重要です。
 今回のこの連続講座では、情報ネットワーク、就労・雇用問題、発達障害、思春期、ジェンダー、ワークショップ、団体説明会、個人相談など、現在考えられるあらゆる角度からニート・ひきこもり問題に迫ります。
 親御さんが、現実に「使え」、かつ「楽に」なるための総合講座です。

●第1回 8月6日(土)
「情報ネットワークの活用と『自立』――親のスキルアップのために」
講師 金城隆一(NPO法人淡路プラッツ塾長) 佐藤透(NOLA代表)

●第2回 9月3日(土)
「ニートとフリーター――若者の就労問題」
講師 樋口明彦(大阪大学大学院人間科学研究科) 田中俊英(淡路プラッツ代表)

●第3回 10月1日(土)
「ひきこもりと発達障害」
講師 杉原和子(大阪府立こころの健康総合センター・ソーシャルワーカー)

●第4回 10月23日(日)
「『親子間のコミュニケーション』をワークショップで」
講師 近松典子(精神科医) 磯谷隆文(臨床心理士)

●第5回 11月20日(日)
団体説明会+各団体による個別相談
協力団体 A'ワーク創造館、ニュースタート事務局関西、NOLA、フレンドスペース YMCA学院高等学校

●第6回 12月17日(土)
「思春期青年期の感じ方とジェンダー」+個別相談
講師・相談員 田中俊英(淡路プラッツ代表) 相談員 五島尚子(淡路プラッツスタッフ)

〇会場 
第1回 クレオ大阪北(阪急淡路東出口徒歩8分/06-6320-6300)
第2~6回 YMCA学院高等学校(JR/地下鉄天王寺徒歩5分/06-6779-5690)
☆第1回と第2回目以降は会場が異なりますのでご注意ください。

〇時間 13時開場、13時30分~16時

〇受講料 28,000円
(淡路プラッツ特別賛助会員の方は5,000円引、賛助会員の方は2,000円引とさせていただきます)

〇定員 20名

★問い合わせ・参加お申し込みは下記まで
特定非営利活動法人 青少年自立支援施設
淡路プラッツ
〒533-0021大阪市東淀川区下新庄1-2-1
tel/fax 06-6324-7633
(淡路プラッツHPへのメールお申し込みも可です)→こちら

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シンポジウム雑感

 前のエントリーから、早くも2週間くらい経ってしまった。
 
 6月26日(日)の「摂食障害・ひきこもり・ニートの人間関係学」は、たくさんの方々が来て驚く。
 つい、絵画についての思いを語る。まあ、隠すものでもないけど、隠しておきたい気もする。というか、自意識の問題ではなく、単に話す相手がいないというだけか。

 摂食障害については、あまりにも無知だったので、いろんなことを学ぶことができた。摂食障害とニートやひきこもりを比較するには、わたしのなかでまだまだ知識が不足で無理だとわかる。いまどのような支援がなされているのかを客観的に理解することが、まず必要なんだろうと当り前のことを感じる。
 
 ひきこもりのガイドマップを作って、いちばん役に立ったことは、まず第一に事実を列記してから解釈するという作法を経験できたことだ。この作法は、あたまでっかち社会学者の私にとっては、かなり画期的だったんだが。

 あと、6月19日(日)のニュースタート事務局の「希望のニート」シンポジウムについて。あのときは、親御さんが多かったのと、司会をするのに精一杯で、オルタナティヴな生き方やスローライフという視点を深く議論することができなかった。

 私自身は、オルタナティヴな生き方という視点になじむことはできない、というか、いまだに腑に落ちない。「スローライフを、一生懸命に(ファーストに)やってしまう」と言ったら、それは才能がないんだと突っ込まれる。わたしの場合、単に「言葉」に惑わされ、こだわっているだけかもしれない。いずれ、このあたりは、整理しよう。

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